様子見か

 
15日の日経平均株価は反発し、3万2238円(前日比178円高)で引けた。朝方は、14日の米ハイテク株高や円安進行を受け、日経平均は前場早々に上げ幅が340円を超えた。一巡後は戻り売りに伸び悩み、大引け間際には上げ幅を157円に縮めた。新規の手掛かり材料に乏しく、米7月小売売上高の発表を控え、様子見気分を強めた。チャート上では、きのう25日線にハネ返され、きょうも同線を前に上値が重くなっており、この上値抵抗線をクリアできるかがポイントになる。
 
あす16日の日経平均株価は、様子見姿勢が強まるか
16日の米国では、7月開催のFOMC議事録が公表される。7月会合では利上げが再開されたが、この時の議論から次回会合の手がかりが得られるかどうかが注目される。あすの日本株は議事録公表を前に、様子見姿勢が強まると予想する。
 
一方、国内では23年4-6月期決算がきのうで一巡し、重要経済指標の発表も予定されておらず、手掛かり材料に乏しい。
 
足元の円安・ドル高進行の動きには注視する必要がある。15日の東京外国為替市場では、円が1ドル=145円台後半(午後3時55分時点)で推移し、今年最安値となっている。政府・日銀が再び円買い為替介入に動くとの思惑が広がりつつあり、円安=輸出関連株買いの流れにブレーキが掛かる可能性もあるだろう。
 
 
 
■上値・下値テクニカル・ポイント(15日現在)
 
33055.27  ボリンジャー:+1σ(13週)
32846.94  ボリンジャー:+1σ(25日)
32782.30  均衡表転換線(週足)
32774.93  均衡表雲上限(日足)
32640.24  均衡表基準線(日足)
32556.46  ボリンジャー:+1σ(26週)
32494.41  均衡表転換線(日足)
32494.07  25日移動平均線
32394.68  13週移動平均線
32268.11  6日移動平均線
 
32238.89  ★日経平均株価15日終値
 
32141.21  ボリンジャー:-1σ(25日)
31830.77  75日移動平均線
31788.35  ボリンジャー:-2σ(25日)
31734.09  ボリンジャー:-1σ(13週)
31435.48  ボリンジャー:-3σ(25日)
31073.50  ボリンジャー:-2σ(13週)
31007.28  均衡表雲下限(日足)
30412.91  ボリンジャー:-3σ(13週)
30392.44  26週移動平均線
30202.91  均衡表基準線(週足)
29125.10  200日移動平均線
28228.42  ボリンジャー:-1σ(26週)
26952.26  均衡表雲上限(週足)
 
ローソク足では本日陰線の胴体部分が昨日陰線の胴体部分に全て収まる「陰の陰はらみ」を示現したこともあり、短期的な売り優勢の度合いが強まった格好。一目均衡表でも下向きの転換線が基準線を下回って地合い悪化を示唆しているが、株価が横ばいなら明日16日は遅行線が強気シグナルを発生することになり、リバウンド期待を残して取引を終える格好となった。
 

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