東証グロース市場は米国市場で長期金利の上昇が嫌気されたことを受け、グロース銘柄も売りが優勢だった。東証マザーズ指数は続落、グロースCoreは反落。
東証マザーズ指数の終値は前日比5.38ポイント(0.74%)安い721.12だった。5日続落は2022年12月15~26日以来の長さとなる。一時は708.75まで下落し、1月に付けた年初来安値(712.42)を下回った。米金融引き締めへの警戒から16日の米株式相場が下落し、日本の新興銘柄に売りが及んだ。日米の長期金利が上昇したのもPER(株価収益率)の高いグロース銘柄の売りを促した。
プライム市場と同様に、グロース市場でも「全体にややリスクオフの動きが先行した」との声が聞かれた。マザーズ指数は、一時今年1月につけた年初来安値を下回った。売り一巡後は押し目買いも入って下げ幅を縮小したが、前日終値まで戻せなかった。
市場では「米景気は想定以上に底堅く、投資家が期待している来年の利下げには不透明感が強い。米金利は当面高止まりしそうで、グロース株への逆風は続く」との声が聞かれた。
東証グロース市場では総医研HDが下げた。一方、ジーエヌアイやヘッドウォは上昇した。
値上がり銘柄数182、値下がり銘柄数339と、値下がりが優勢だった。
個別では、メルディアDC、アマナ、ヘッドウォータース、プレミアアンチエイジングがストップ高。アジャイルメディア・ネットワークは一時ストップ高と値を飛ばした。ジーエヌアイグループ、シノプス、ドラフト、ポーターズ、jig.jpなど12銘柄は年初来高値を更新。セキュア、アクリート、セルソース、トレンダーズ、シャノンが買われた。
一方、ITbookホールディングス、総医研ホールディングス、アスカネット、ビリングシステム、アクセルマークなど103銘柄が年初来安値を更新。unerry、サイフューズ、ヘリオス、マイクロアド、モンスターラボホールディングスが売られた。
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