リバウンドが継続するか

きょう(22日)の日経平均株価が前営業日比291円高の3万1856円と続伸した。
今週はスケジュール的にもテクニカル的にも正念場だが、日経平均は下放れずにノラリクラリと売り物をこなし、75日移動平均線に再びサヤ寄せする動きを示している。
 
■ポイント
 
 1.日経平均は続伸、一時3万1900円台まで戻す場面も
 2.米国株市場でハイテク株が買われた流れを引き継ぐ
 3.SOX指数大幅高受け、東京株式市場も半導体関連が高い
 4.前場は朝高後に伸び悩むも、後場買い直される展開
 5.値上がり銘柄数は後場に増加し、全体の7割強が上昇
 
あす23日の日経平均株価がフシ目となる3万2000円を前にリバウンドが継続するかが注目される。
前週は週間ベースで1022円安と今年最大の下げ幅となり、自律反発狙いの買いが入りやすい。足元の連日上昇(合計405高)で4割近い出直りを演じた計算になるが、外部要因に変調がなければ、さらに戻りを試す可能性もあるだろう。
 
米国では23日にエヌビディアの決算発表、24~26日にはジャクソンホール会合が控えているが、これらを前に本日のナスダックがどういった動きを見せるかが注目される。上昇が続くようであれば、グロース株にもう一段の見直し余地が出てくる。その場合には日経平均も3万2000円の節目を難なく超えてくるだろう。
 
ただし、日経平均3万2000円の近くには75日移動平均線(3万2020円)が横たわる。さらに直近の「マド」(15日安値3万2217円-16日高値3万1997円)も控えている。いわば正念場であり、戻り売りへの警戒感が漂う。折しも、経済シンポジウム「ジャクソンホール会議」(24-26日開催)を前に積極的な売買が期待しにくいなか、上値限定との見方もある。
 
 
■上値・下値テクニカル・ポイント(22日現在)
 
32611.35  ボリンジャー:+1σ(26週)
32519.03  均衡表転換線(週足)
32406.39  13週移動平均線
32382.01  均衡表基準線(日足)
32378.80  25日移動平均線
32059.91  新値三本足陽転値
32020.82  75日移動平均線
31944.62  均衡表転換線(日足)
31892.02  ボリンジャー:-1σ(25日)
 
31856.71  ★日経平均株価22日終値
 
31808.85  ボリンジャー:-1σ(13週)
31750.80  6日移動平均線
31405.23  ボリンジャー:-2σ(25日)
31352.35  均衡表雲下限(日足)
31211.32  ボリンジャー:-2σ(13週)
30918.45  ボリンジャー:-3σ(25日)
30613.78  ボリンジャー:-3σ(13週)
30531.48  26週移動平均線
30202.91  均衡表基準線(週足)
29235.90  200日移動平均線
 
 
2日連続で高値と安値がそろって前日から切り上がり、ローソク足は小陽線で終了。終値が5日移動平均線を上回って下押し圧力はやや後退した格好。一方、5日線自体は25日線とともに下降を続けて下落トレンド延長を示唆したほか、上ヒゲは一目均衡表の転換線や5日線上方を走る75日線に届かず、本日の上昇が反転局面入りにつながるか確信しにくいチャート形状となった。
 
 

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