【寄り付き概況】
30日の日経平均株価は続伸して始まった。始値は前日比205円98銭高の3万2432円95銭。
前日の欧州株市場が全面高に買われたほか、米国株市場でもNYダウ、ナスダック総合株価指数など主要株価指数が揃って3日続伸となり、東京株式市場でもこれに追随する動きとなっている。
米国では発表された経済指標が労働需給逼迫に対する警戒感を後退させ、米長期金利の低下を背景にハイテク株や景気敏感株などに幅広く買いが流入した。
主要な半導体関連銘柄で構成するフィラデルフィア半導体株指数(SOX)は2.6%上昇し、東京市場では東エレクやアドテストなど半導体関連株の買いを誘っている。
東京株式市場でも足もと主力株を中心に上値を期待した買いを引き寄せている。ただ、今週末に8月の米雇用統計発表を控えており、この内容を見極めたいとの思惑を背景に買い一巡後は上げ足が鈍る可能性もありそうだ。
円相場が1ドル=146円近辺と、やや円高・ドル安方向に振れており、株式相場の上値を抑えている。
市場では「週末には8月の米雇用統計の発表を控え、前日まで続伸した日本株も積極的に上値は追いづらい」との見方がある。
東証株価指数(TOPIX)は続伸している。
個別では、クボタやニデック、川重が上げた。一方、高島屋や東電HD、資生堂は下げた。
