「企業には訴えたいことがある」
★「成長株の見つけ方」
(1)積極的発掘法=観察の継続。企業観察と政策観察、そして社会観察
(2)消極的発掘法=スクリーニング
★問題解決の2つの方法。
(1)アルゴリズムに従って理詰めで解決に導いて行く方法
(2)直感的に素早く判断する方法
最近東京市場に求められているのは「自分で考えること」。
もはやいつの間にか「NYの写真相場」なんてイージーな相場観では戦えなくなってきている。
自分の脳で自分の考えで、東京市場の相場観が固まり、それが地球を時計回りしているのである。
この時間差の変化に気づかないと、いつまでたっても「様子見」とか「見極めたい」なんて玉虫色の世界。
フォークボールを投げると決めてカーブの握りをする投手はいない。
市場では頻繁にそれが起こるからややこしい。
全部直球勝負でいいのではなかろうか。
ボールになっても構わないとも思えるが、ストライクでなくボールを投げて非難されるのを嫌がる市場関係者も多い。
無誤謬の市場関係者なんていないと思うのだが・・・。
●40年かけて得たもの
★「なぜ株価は動くのか」→「どう株価は動くのか」を追う姿勢=仮説の実証の継続
★株式市場では価値と株価は常にイコールではない
★「投資家の熱意」と「情報メディアの発達」=効率的市場仮説への挑戦
ベストは「私だけが知っている」→不可能に近い:でもフィールドワークは重要
★「踊らない。騒がない。慌てない。諦めない」
★株価を買わず株を買う、株価を売らず株を売る
★銘柄選択とタイミングの重要性は同等=相場はリズムとスケジュールの産物
★政府資料は宝の宝庫
★「株価は景気の体温計」→「株価は欲望の血圧計」
★「枝葉末節ではなく本質を」
★投資の前線で必要なのは完璧な準備と覚悟=経営の志と投資家の覚悟の戦い
★企業には訴えたいメッセージがある
★トップの表情を読む:野望と執念
★「明確な未来予測図が描かれているか」と「社会に必要不可欠な存在か」
★相場は不連続と連続の反復→驚きが市場の餌になる
★体感リズムこそ本当の相場観
★IPOで踊らない→セカンダリーこそ本物の相場だしわかりやすい
★「注意しましょう、警戒しましょう」だから何?
●自分シナリオを創造する
基本は「フェアバリュー・フェアプライス」
報道の裏側に迫るには原典にあたろう
相場は想像力と記憶力
明確な目的と明確な方向を持つ
「わからない」は相手にしない
株は戦いであると同時に人に感動を与える芸術
アノマリーとスケジュールが重要だ
大きいシナリオの例(世界経済〉
小さいシナリオの例(個別銘柄)
伸びる企業の条件の一つとして感じているのは「自由さ」と「こだわり」。
自由さと風通しの良さは少し違うかも知れないが社内部門という組織を超えた活動の自由さ。
あるいは、「やってみなはれ」的なトップの寛容さ。
以前の対面営業数字至上主義ベッタリの証券会社のような真逆の存在の企業が伸び伸びと成長しているように見える。
細かい数字にこだわるようでは毎年数%の成長はできるのだろうが、2倍3倍の成長というのはおそらくフロック。
アミーバのような拡張のために必要なのは自由だ。
例えば、会議のない世界というのはバッジをつけている限り逃れられない現実。
でも会議の参加者の多くは主催者を除いてその会議に意義を見つけているのかどうかは疑問。
もしも日本の企業社会から会議という名の時間の束縛と全体主義が消えると、企業の生産性は桁違いに増えるような気がする。
もう一つは「こだわり」あるいは「プロ意識」。
そもそも企業の人間はアマチュアではない。
しかも外から見れば誰もがプロである。
だったら仕事に責任を持つプロ意識というこだわりは決して捨てて良いものではない。
プロとして、その仕事が顧客に対して恥ずかしくないかどうか。
これを自問する企業風土というのも成長企業の条件だ。
こだわりの上で満足できるものでなければ提供しない勇気なんてものは滅多にお目にかからない。
でも「100%満足できる仕上がり」のものを「絶対に失敗しない」というプロ意識。
「こだわり」の商品・サービスを提供している企業が追求しているのは、目先の利益ではなく永続的なブランドと信用。
だからこそ長期的なく成長が可能になる筈。
「ヒ」=社会に必要とされている企業か?
「ミ」=未来に対する明確な予想図があるか?
「ツ」=強い技術、強い販売力、強いトップか?
リーマンショック10周年。
当時のNYダウ:11421ドル→34000ドル台。
NASDAQ:2261ポイント→14000ドル台。
GDP:14.8兆ドル→26.8兆ドル。
小売売上高:3667億ドル→6800億ドル台。
新築住宅販売:43.3万戸→71万戸。
家計債務:12.86兆ドル→16.5兆ドル。
ちなみに日経平均12000円→32000円台
株式の時価総額ランキング比較。
☆2023年8月
(1)アップル(2兆9372億ドル)
(2)マイクロソフト(2兆4418億ドル)
(3)アマゾン(1兆4250億ドル)
(4)エヌビディア(1兆1981億ドル)
(5)アルファベットA(8048億ドル)
(6)アルファベットC(7935億ドル)
(7)テスラ(7776億ドル)
(8)メタ・プラットフォームズ(6587億ドル)
(9)イーライリリー(5288億ドル)
(10)バークシャーハザウェイ(4741億ドル)
☆2018年8月末
(1)アップル(1兆0994億ドル)
(2)アマゾン(9816億ドル)
(3)マイクロソフト(8613億ドル)
(4)アルファベット〈グーグル〉(8521億ドル)
(5)バークシャー(5171億ドル)
(6)ファイスブック(5078億ドル)
(7)アリババ(4536億ドル)
(8)テンセント(4124億ドル)
(9)JPモルガン・チェース(3850億ドル)
(10)J&J(3613億ドル)
☆2008年8月末
(1)エクソンモービル(4155億ドル)
(2)GE(2795億ドル)
(3)マイクロソフト(2491億ドル)
(4)ウォールマート(2329億ドル)
(5)中国移動(2301億ドル)
(6)P&G(2117億ドル)
(7)J&J(1968億ドル)
(8)HSBC(1902億ドル)
(櫻井)。
