5日の日経平均株価は7営業日続伸し、3万3036円(前日比97円高)と連日で高値引けとなり、約1カ月ぶりに3万3000円台を回復した。
4日の米国株式市場が休場で、手掛かり材料に乏しいなか、きのうの好地合いを引く継ぐ形でいったん3万3000円台に乗せた。その後、心理的なフシ目到達や、きのうまでの6連騰で短期的な過熱感から利益確定売りに軟化し、下げ幅は一時150円を超えた。売り一巡後は再度プラス圏に持ち直し、引けにかけては先物買いに引き締まった。基調の強さを改めて印象付けた格好だが3万3000万円近辺は売りが出やすい水準、大台を維持できるかがポイントになるだろう。
あす6日の日経平均株価は、経済指標の発表は予定されておらず、3連休明け後5日の米国株式動向が注目される。
あすは休場明けの米国株の影響を受けることになるが、2日連続の高値引けはリスク選好ムードを高める。米国株が強ければしっかり連動し、弱くても耐性を示すだろう。日経平均は8月1日の高値3万3488円を超えることができるかが目先の焦点となる。直近高値を上回れば、6月中旬以降の上値が重かった期間で日柄調整が一巡したとの期待が高まる。物色ではバリュー株がきょう大崩れを回避して値を保ったことから、あす以降も相対的に強い状況が続くと予想する。
週末8日にメジャーSQ(特別清算指数)の算出日を迎えるが、SQ週の中日となる水曜日は機関投資家の持ち高調整の売買が膨らみ、相場が荒れる傾向があり、米株次第では揺れる可能性もある。
■上値・下値テクニカル・ポイント(5日現在)
34952.43 ボリンジャー:+2σ(26週)
34287.21 ボリンジャー:+3σ(13週)
33704.51 ボリンジャー:+2σ(13週)
33677.27 ボリンジャー:+3σ(25日)
33203.10 ボリンジャー:+2σ(25日)
33121.82 ボリンジャー:+1σ(13週)
33036.76 ★日経平均株価5日終値
32923.56 ボリンジャー:+1σ(26週)
32748.54 均衡表雲上限(日足)
32728.93 ボリンジャー:+1σ(25日)
32644.39 6日移動平均線
32619.34 新値三本足陰転値
32539.13 13週移動平均線
32383.26 75日移動平均線
32382.01 均衡表転換線(週足)
32382.01 均衡表基準線(日足)
32304.41 均衡表転換線(日足)
32254.76 25日移動平均線
32077.40 均衡表雲下限(日足)
ローソク足は上ヒゲのない「陽の大引け坊主」を2本連続で描き、強い買い圧力を窺わせた。25日移動平均線はまだ下降を続けているが、25日線とのプラス乖離幅は拡大。5日線や75日線は右肩上がりで推移している。一目均衡表で転換線が上向きで大引けを迎えたこともあり、連騰後の反動安圧力も気になるところだが、大勢では上昇トレンド延長が期待できよう。
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