東証グロース市場は、東証プライム市場の大型株が堅調に推移する一方、新興市場の銘柄は積極的な買いが見送られた。今日は、買いは限定的だったが下値は堅い展開となった。グロース市場の時価総額上位20銘柄で構成される東証グロース市場Core指数は0.18%安となった。昨日の海外市場で米長期金利が上昇したことから、今日のグロース市場は売りが先行した。その後、東証プライムの大型株に資金が向かう流れとなり、日経平均は8日続伸となったが、グロース市場は動意の乏しい展開だった。ただ、買いは限定的ながら売り急ぐ動きは見られず、下値は堅い展開だった。
東証マザーズ指数の終値は前日比1.84ポイント(0.24%)安い766.95だった。
市場では「新興市場の銘柄は個人投資家の選択肢に入りにくくなっている」との声が聞かれた。今月中旬からの新規株式公開(IPO)の増加に備え、換金売りも重荷になっているとの見方もあった。
東証グロース市場では、GAテクノやサンウェルズが下落した。一方、ポートは上昇した。
値上がり銘柄数238、値下がり銘柄数262と、売り買いが拮抗した。
個別では、Institution for a Global Society、エクスモーション、Welbyが一時ストップ高と値を飛ばした。ユナイテッド、アプリックス、ユミルリンク、ROBOT PAYMENT、HENNGEなど8銘柄は年初来高値を更新。BBDイニシアティブ、エコモット、ITbookホールディングス、セルシード、セルソースが買われた。
一方、サインド、インバウンドプラットフォーム、アドベンチャー、ブリーチが年初来安値を更新。TORICO、アーキテクツ・スタジオ・ジャパン、Laboro.AI、アディッシュ、ノイルイミューン・バイオテックが売られた。
東証グロース市場指数:981.28 (-1.89)
出来高:1億2576万株
売買代金:1279億円
東証マザーズ指数:766.95 (-1.84)
出来高:7653万株
売買代金:1028億円
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