6日の日経平均株価は、204円高の3万3241円と8日続伸した。
今週はメジャーSQ算出を週末に控え、なかなか強気なポジションは取りにくいところだが、週半ばまでの動きは前週の流れをそのまま引き継いで、強い浮揚力を感じさせる地合いとなっている。この浮揚力の正体は先物を通じたインデックス買い効果といえそうだ。
市場では「3万3000円大台ラインとその上の水準のコールオプションの建玉が多く、同オプションの売りに回っている向きが、先物を買うことでリスク低減を図っている」と指摘する。
あす7日の日経平均株価は、日本時間6日午後11時に発表される米8月ISM(全米供給管理協会)非製造業景況指数を受け、米国マーケットがどう反応するかが注目される。ただし、6日の日本株は、円安・ドル高進行を背景に日経平均株価、TOPIX(東証株価指数)ともに8連騰した。基調の強さを改めて確認した格好だが、短期的な過熱感を引きずったままであり、戻り売りや利益確定売りへの警戒がくすぶっている。
物色に関してはバリューからグロースに資金がシフトする可能性もあるだけに、大型ハイテク株の動向にも注意を払っておきたい局面だ。
日経平均株価は8月1日の高値万33488円に一段と近づいてきた。勢いがついているうちに同水準や次の節目の3万3500円を超えることができるかに注目したい。
市場では、「円安効果で業績への期待が高まり、9月配当取りの動きも全体をサポートしている。需給は良好であり、じわじわと上値を試す可能性がある」との見方がある一方、「ノンストップで上げが続くとは思えず、海外短期筋の一部では売りのタイミングを探っている」との声も聞かれた。
■上値・下値テクニカル・ポイント(6日現在)
37015.12 ボリンジャー:+3σ(26週)
34977.59 ボリンジャー:+2σ(26週)
34350.16 ボリンジャー:+3σ(13週)
33751.72 ボリンジャー:+2σ(13週)
33600.14 ボリンジャー:+3σ(25日)
33241.02 ★日経平均株価6日終値
33153.28 ボリンジャー:+1σ(13週)
33148.54 ボリンジャー:+2σ(25日)
32940.07 ボリンジャー:+1σ(26週)
32813.40 6日移動平均線
32770.21 均衡表雲上限(日足)
32710.62 新値三本足陰転値
32696.94 ボリンジャー:+1σ(25日)
32554.84 13週移動平均線
32427.11 均衡表転換線(日足)
32411.98 75日移動平均線
32382.01 均衡表転換線(週足)
32382.01 均衡表基準線(日足)
32245.33 25日移動平均線
ローソク足はマドを空けて上昇し、5本連続陽線で終了。高値と安値と終値がそろって連日で切り上がる「赤三兵」を3日連続で示現して強い上値追い圧力を窺わせた。一目均衡表では転換線が基準線を突破して強気形状がさらに鮮明になった。東証プライム市場の騰落レシオ(25日ベース)は122.75%と120%超えが4日続いて「買われ過ぎ」を示唆している。しかし、移動平均線との上方乖離率は25日線比で3.09%と過熱ラインの5%を下回り、13週線比では2.11%と過熱ラインの10%まで余裕を残しており、スピード調整を挟みながらの上昇トレンド継続が期待できよう。
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