軟調展開か

8日の日経平均株価は、連騰の反動による売り圧力が継続する可能性があるだろう。
また、メジャーSQ(特別清算指数)算出日に当たり、上下両方向にフレる展開も想定される。
ただ、米国の金融引き締め長期化への警戒感から円安・ドル高の水準が維持されそうなことや、9月末配当の権利取り需要により、需給戦の一巡後には相場が一定の底堅さを見せそうだ。

TOPIXは既にバブル崩壊後の最高値更新を果たしており、日経平均がこれに追随してバブル後高値3万3753円(終値ベース)まで突っ走ること自体に違和感はないのだが、そこまでスムーズにコトが運ばないのが株式市場である。

懐疑の中で相場は育つという。現状のように警鐘を鳴らす市場関係者が多いうちは、なかなか全体相場は崩れないということかもしれない。しかし、今の懐疑の森を抜けたら日経平均の史上最高値が視界に入ってくるというほどの楽観的な距離感でもなく、いったんは引き返す場面が訪れそうだ。
それがSQ明け後なのか実質下期相場(10月相場)に入ってからなのかは分からないが、再び75日移動平均線を下抜けるような調整局面への移行を念頭に置いておく必要はあるだろう。

日経平均の予想レンジは32600円-33100円を想定。

【好材料銘柄】

■ビューティガレージ <3180>
24年4月期第1四半期(5-7月)の連結経常利益は前年同期比53.1%増の3.9億円に拡大し、5-10月期(上期)計画の6.5億円に対する進捗率は60.7%に達し、5年平均の50.4%も上回った。直近3ヵ月の実績である5-7月期(1Q)の売上営業利益率は前年同期の4.2%→5.4%に改善した。
 
■ジオスター <5282>
24年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結経常利益を従来予想の5億円→7.5億円(前年同期は8.2億円)に50.0%上方修正し、減益率が39.2%減→8.9%減に縮小する見通しとなった。上期業績の好調に伴い、通期の連結経常利益も従来予想の7億円→9.5億円(前期は15.4億円)に35.7%上方修正し、減益率が54.6%減→38.4%減に縮小する見通しとなった。
 
■品川リフラクトリーズ <5351>
24年3月期の連結経常利益を従来予想の145億円→150億円(前期は114億円)に3.4%上方修正し、増益率が26.6%増→30.9%増に拡大し、従来の3期連続での過去最高益予想をさらに上乗せした。なお、4-9月期(上期)の連結経常利益は従来予想の75億円(前期は62.9億円)を据え置いた。
 
■ラクスル <4384>
23年7月期の連結経常損益を従来予想の9億円の黒字→11.6億円の黒字(前の期は1.6億円の赤字)に29.8%上方修正し、従来の2期ぶりの過去最高益予想をさらに上乗せした。
 
■構造計画研究所 <4748>
非開示だった24年6月期の業績予想は経常利益(非連結)が前期比17.6%増の24.7億円を見込み、3期連続で過去最高益を更新する見通しと発表した。業績好調に伴い、従来未定としていた年間配当は140円(前期は140円)実施する方針とした。
 

【主な経済指標・スケジュール】

8(金)    
メジャーSQ
7月毎月勤労統計調査(8:30)
4-6月期GDP確報値(8:50)
8月景気ウォッチャー調査(14:00)
《決算発表》
クミアイ化、カナモト、GENDA、日駐、アイル、シーイーシー、ソフトウェアサー、ハイレックス、オハラ、フリービット、ポールHD、gumi、HEROZ

※株式スケジュールは予定の為、変更される場合があります。

 

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