値下がり優勢、売りに押される

 
東証グロース市場は前日の米国株が底堅さを見せたため、朝は買いが入ってマザーズ指数は小高く始まった。ただ、戻り待ちの売りに上値を抑えられると、再度売り直す動きなどが出て、マザーズ指数もじり安となった。東証マザーズ指数の終値は前日比14.49ポイント(1.84%)安い773.54だった。グロースCoreも大幅安となった。
日銀の政策修正観測から日経平均株価が節目の3万2000円を割り込んだことで投資家心理が悪化。朝方は堅調に推移していたグロース市場銘柄も売りに押された。
 
一方、個別の動きを見ると、決算など材料が出た銘柄や前日までに値動きの軽さが見られた銘柄などは商いを伸ばしており、「株価指数がピークアウトする中でも、個人の心理はそれほど弱気に振れているわけではなさそうだ」との指摘があった。
 
市場では「日銀が27~28日に開く金融政策決定会合で政策を修正すれば金利に上昇圧力がかかり、PER(株価収益率)が高いグロース市場銘柄には逆風となる」との声が聞かれた。
 
東証グロース市場ではQDレーザやカルナバイオが下落した。エアロエッジやシリコンスタは上昇した。値上がり銘柄数121、値下がり銘柄数391と、値下がりが優勢だった。
 
個別では、WACUL、ボードルア、デジタリフトがストップ高。海帆は一時ストップ高と値を飛ばした。ニッソウ、CRI・ミドルウェア、アルファクス・フード・システム、シリコンスタジオ、免疫生物研究所など13銘柄は年初来高値を更新。きずなホールディングス、タカヨシ、AeroEdge、ヘリオス、グッピーズが買われた。
 
一方、カルナバイオサイエンスが一時ストップ安と急落した。ココナラ、CINC、オンコリスバイオファーマ、ノイルイミューン・バイオテック、I-neなど14銘柄は年初来安値を更新。ラバブルマーケティンググループ、Waqoo、ゼネラル・オイスター、QDレーザ、デジタルプラスが売られた。
 
 

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