12日の日経平均株価は大幅に反落し、3万1943円(前日比259円安)引けとなった。
11日の米国市場ではダウ平均が300ドル超上昇しており、為替が円高でもさすがに日本株も連れ高できるとみていたが、円高を嫌気する動きが色濃く出た。
先物売りを交えて一段安となり、一時400円超下落した。その後は、円高一服で下げ渋ったが、戻りは限定された。チャート上では、心理的なフシ目となる3万2000円を約1カ月ぶりに割り込み、テクニカル悪化を指摘する向きが多い。
あす13日の日経平均株価は、荒れ相場がしばらく続く展開も想定される。
日本時間12日午後9時30分に発表される米6月CPI(消費者物価指数)の結果を受け、米国株式や為替相場がどう反応するかが注目される。仮に米物価上昇率が鈍れば、FRB(米連邦準備制度理事会)の利上げ終了時期の前倒し観測につながり、円高・ドル安が一段と進む可能性があり、日本株への影響が警戒される。
週末14日には株価指数先物ミニ・オプション7月限のSQ(特別清算指数)算出日を迎えるが、SQ週の中日となる水曜日は機関投資家の持ち高調整の売買が膨らみ、相場が荒れる傾向があるとされ、思惑的な先物売買にも注意が必要だろう。
■上値・下値テクニカル・ポイント(12日現在)
34094.11 ボリンジャー:+2σ(25日)
33735.85 ボリンジャー:+2σ(26週)
33513.08 ボリンジャー:+1σ(25日)
32932.06 25日移動平均線
32857.21 ボリンジャー:+1σ(13週)
32777.26 均衡表転換線(日足)
32773.02 新値三本足陽転値
32596.67 均衡表基準線(日足)
32472.90 6日移動平均線
32351.04 ボリンジャー:-1σ(25日)
31943.93 ★日経平均株価12日終値
31770.01 ボリンジャー:-2σ(25日)
31624.43 均衡表転換線(週足)
31568.25 ボリンジャー:+1σ(26週)
31191.55 13週移動平均線
31188.99 ボリンジャー:-3σ(25日)
31175.64 均衡表雲上限(日足)
30530.43 75日移動平均線
29942.08 均衡表雲下限(日足)
29760.50 均衡表基準線(週足)
29525.89 ボリンジャー:-1σ(13週)
29400.65 26週移動平均線
28493.34 200日移動平均線
27860.23 ボリンジャー:-2σ(13週)
27252.23 均衡表雲上限(週足)
27233.05 ボリンジャー:-1σ(26週)
26952.26 均衡表雲下限(週足)
ローソク足は5本連続陰線を引いて25日移動平均線との下方乖離幅を広げた。25日線はわずかに上向いたが、5日線は急角度で下降を続けた。一目均衡表で転換線が下向きで終了したこともあり、短期的な売り圧力の強さが窺える。東証プライム市場の騰落レシオ(25日ベース)は97.14%と中立圏付近にとどまっているため、特段の売られ過ぎ感はなく、引き続き下押しに警戒が必要となろう。
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