反発スタート、米株高を好感

【寄り付き概況】

 
13日の日経平均株価は反発して始まった。始値は前日比162円12銭高の3万2106円05銭。
 
前日の欧州株市場が全面高に買われたほか、米国株市場でも主要株価指数が揃って3日続伸と上値指向を強め、世界的な株高局面にあることは東京株式市場でも追い風となりやすい。
 
注目された6月の米消費者物価指数(CPI)は、市場コンセンサスを下回る低い伸び率にとどまったことで、FRBによる金融引き締め政策への警戒感が後退している。
 
しかし、米金利低下や日銀の金融政策変更の思惑を背景に外国為替市場で急速に円高が進んでおり、輸出株やインバウンド関連株を中心に重荷となっている。きょうも為替動向を横にらみに株式市場も不安定な値動きとなる可能性があるだろう。
 
米ハイテク株が堅調で、東京市場でもソニーGやソフトバンクグループ(SBG)、信越化などに買いが入った。
 
円高・ドル安が日本株の上値を抑える。円相場は一時1ドル=138円台前半と約1カ月半ぶりの水準に上昇した。日銀が27~28日の金融政策決定会合で長短金利操作(イールドカーブ・コントロール=YCC)など大規模な金融緩和策の一部を見直すとの観測が海外勢を中心に浮上しており、自動車株などの上値が重い。
 
東証株価指数(TOPIX)は上昇して始まったが、下げに転じる場面がある。
 
個別では、ファストリ、リクルートが上げた。一方、トレンドやアステラス、KDDIは下げた。
 
 
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