軟調な展開か

13日の日経平均株価は、前日比475円40銭高の3万2419円33銭と大幅に反発して取引を終えた。終値ベースで3万2400円台となるのは、6日(3万2773円)以来、1週間ぶり。
意外高にも見えるが、きのうまでは円高に対する警戒が非常に強く、これに対する修正が入ったということ。米国では6月のCPIを受けて10年債利回りが急低下した。これでもう長期金利は上がらないと考えるのは早計だが、7月FOMC(25~26日)の前に10年債利回りが4%を大きく上回る可能性は低下した。この点は、グローバル株式市場を見る上では安心材料となるだろう。
東京証券取引所が引け後に発表した、7月第1週(3-7日)の投資部門別の売買状況(現物株)によると、金額ベースで海外投資家は313億円の買い越しで、2週連続買い越し。個人投資家は3687億円の買い越しで、2週ぶりに買い越しとなった。
 
 
14日の日経平均株価は、軟調な展開か。
13日に反発する動きをみせたものの、戻り待ちの売りが控えているとみられ、上値は重そうだ。
市場では「日柄調整のなかでの戻りを試す動きとみられ、25日移動平均線(13日時点で3万2963円)あたりが上値メドとなりそう」との見方があった。また、7月限株価指数先物・オプションのSQ(特別清算指数)値の算出日にあたることから、市場速報値が意識されそう。
米国の長期金利が一段と低下した場合には、まだ円高は進む可能性がある。7月の日銀会合(27~28日)で政策修正があるとの思惑が円高を誘っているとの見方もあり、日銀会合を通過するまでは為替は神経質な動きが続くかもしれない。とは言え、日本株は円高局面でも買える銘柄は多くある。内需系の銘柄がそれに該当し、加えて、米国の長期金利が落ち着くのであれば、グロース株にも見直し余地が出てくるだろう。
 
 
■上値・下値テクニカル・ポイント(13日現在)
 
33492.80  ボリンジャー:+1σ(25日)
32963.18  25日移動平均線
32914.98  ボリンジャー:+1σ(13週)
32777.26  均衡表転換線(日足)
32773.02  新値三本足陽転値
32596.67  均衡表基準線(日足)
32433.57  ボリンジャー:-1σ(25日)
 
32419.33  ★日経平均株価13日終値
 
32319.67  6日移動平均線
31903.96  ボリンジャー:-2σ(25日)
31624.43  均衡表転換線(週足)
31609.79  ボリンジャー:+1σ(26週)
31374.34  ボリンジャー:-3σ(25日)
31283.71  均衡表雲上限(日足)
31228.12  13週移動平均線
30596.33  75日移動平均線
29982.99  均衡表雲下限(日足)
29760.50  均衡表基準線(週足)
29541.26  ボリンジャー:-1σ(13週)
29418.94  26週移動平均線
28516.99  200日移動平均線
 
ローソク足は陽線を描いて終値は5日移動平均線を突破。株価上方を走る25日線は2日連続で上昇して買い圧力の回復を示唆した。5日線は下降を続けているが、7月3日高値から12日安値まで1971.10円安の3分の1戻し32448.75円に迫っており、短期的な調整局面終了の可能性が意識される。
 

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