もみ合い展開か

 
 
3連休明け18日の日経平均株価は反発し、3万2493円(前週末比102円高)で引けた。17日の米国株式市場は、JPモルガン・チェースの好決算を背景にした金融株買いなどを受け、主要株価指数が上昇。円高一服も支えとなり、日経平均の上げ幅は一時300円を超えた。一巡後は利益確定売りに下げに転じ、52円安まで押し戻される場面もあった。ただ、売りは続かず、その後はプラス圏に持ち直した。
安値(3万2338円)でも5日線(3万2290円、18日時点)は割り込んでおらず、テクニカルの節目はサポートとして意識された。また、プライムでは値上がり銘柄が圧倒的に多く、指数の失速を受けても個別ではネガティブな反応が限られた。
 
市場では、「押し目買い意欲は根強く下値はしっかりだが、好決算など条件が整わないと上値トライは難しい」との声が聞かれた。
 
 
あす19日日経平均株価はもみ合い展開か。
米国株にらみの展開ながら、国内では手掛かり材料に乏しい。18日の米国では、6月小売売上高などの重要経済指標や、バンク・オブ・アメリカ、モルガン・スタンレーなど金融大手の決算が発表され、株価への影響が注目される。一方、国内では主要企業の決算本格化を来週後半以降に控え、決算待ちの状態になる。YCC(イールドカーブコントロール、長短金利操作)の修正が観測される日銀金融政策決定会合(27-28日開催)を見極めたいとの空気もあり、積極的な売買は期待しにくい。むろん、25-26日に開催されるFOMC(米連邦公開市場委員会)も様子見要因になるだろう。
日経平均は5日線(3万2290円)や12日の安値3万1791円を下回ることなく推移できるかに注目したい。
 
 
■上値・下値テクニカル・ポイント(18日現在)
 
34013.00  ボリンジャー:+2σ(25日)
33491.81  ボリンジャー:+1σ(25日)
33053.93  ボリンジャー:+1σ(13週)
32970.62  25日移動平均線
32782.30  均衡表基準線(日足)
32773.02  新値三本足陽転値
32590.47  均衡表転換線(日足)
 
32493.89  ★日経平均株価18日終値
 
32449.43  ボリンジャー:-1σ(25日)
32273.62  6日移動平均線
32165.52  均衡表転換線(週足)
31928.24  ボリンジャー:-2σ(25日)
31834.84  ボリンジャー:+1σ(26週)
31528.23  13週移動平均線
31407.06  ボリンジャー:-3σ(25日)
31283.71  均衡表雲上限(日足)
30722.77  75日移動平均線
30202.91  均衡表基準線(週足)
30068.10  均衡表雲下限(日足)
30002.52  ボリンジャー:-1σ(13週)
29646.33  26週移動平均線
28569.08  200日移動平均線
 
高値と安値はともに先週末のレンジ内に収まり、ローソク足は十字足に近い小陽線を描いて足元の株価水準での売り買い拮抗状態を窺わせた。下ヒゲは上向きの5日移動平均線を上回って短期的な地合い改善を示唆したが、上ヒゲは25日線に届かず、上値の重さを確認する形にもなった。
 
 
 

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