値下がり優勢、グロース(成長)株を売る動き

 
東証グロース市場は、東京株式市場全般の軟調地合いを背景にグロース市場も軟調な展開となった。日経平均株価が軟調に推移するなか、PER(株価収益率)の高い新興のグロース(成長)株を売る動きが広がった。
 
「全体には6月半ばまでの上昇に対する調整が続いている」とされる。上昇局面で値動きが良かったプライム市場の半導体株に資金を振り向けた個人投資家は、最近の半導体株の下落により少し動きづらくなっている可能性がある。
グロースCore、マザーズ指数はともに軟調。東証マザーズ指数の終値は前日比11.45ポイント(1.47%)安い765.53だった。
 
この日グロース市場に上場したナレルGは公開価格を上回れずに終わった。同株は公開時の資金吸収規模が大きく、公開価格自体にも割安さがなかっとはいえ、2週間ぶりとなる新規株式公開で、他にIPO銘柄もなかった割に、さえないスタートだった。グロース市場全体の売買代金は6月上旬以来の低水準で終わるなど、活気のない一日だった。
 
東証グロース市場ではビジョナルやM&A総研、カバーが売られた一方、JTOWERやシーユーシーが買われた。
値上がり銘柄数143、値下がり銘柄数364と、値下がりが優勢だった。
 
きょう東証グロース市場に新規上場したナレルGは9時10分に公開価格(2690円)を下回る2540円で初値を付けた。終値は初値比79円(3.1%)高の2619円だった。
 
 個別では、CINC、メイホーホールディングスがストップ高。エムビーエス、パルマ、スマサポは一時ストップ高と値を飛ばした。ジェイテック、ユナイテッド&コレクティブ、ネットイヤーグループ、rakumo、シイエヌエスなど11銘柄は年初来高値を更新。リンクバル、リニューアブル・ジャパン、スリー・ディー・マトリックス、Birdman、テクノロジーズはが買われた。
 
 一方、サンクゼール、メディカルネット、エディア、コマースOneホールディングス、オンコセラピー・サイエンスなど13銘柄が年初来安値を更新。Enjin、フレクト、スペースマーケット、ティアンドエス、クオリプスが売られた。
 
 

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