1日の日経平均株価は反発した。午前の終値は前日比34円23銭高の1万9959円41銭だった。
前日の米株式市場は、ダウ平均が最高値を更新する半面、ハイテク株中心のナスダック総合指数は続落するなどまちまち。円高を警戒した売りや日経平均もシカゴ日経平均先物安につれて下落で始まったがすぐに切り返し、一時は節目の2万円まであと一歩まで上昇した。
小幅安で始まった後は、企業の四半期決算の内容を好感した買いが入った。
市場予想を上回る業績を発表した企業には「株式市場は素直に反応している」とされる。もっとも「決算だけが材料で、この円高では上放れは難しい」との声もあり、上げ幅が限られる展開が午後も続きそうだ。
東証1部の出来高は9億8533万株、売買代金は1兆3038億円。騰落銘柄数は値上がり949銘柄、値下がり949銘柄、変わらず120銘柄。値上がり銘柄数と値下がり銘柄数が949で合致する珍しいケースとなった。
個別では、トヨタ自動車が堅調、三井住友フィナンシャルグループも買い優勢だった。ファナックが堅調、日東電工<6988>が高く、スタートトゥデイも値を飛ばした。第1四半期(17年4-6月)の連結決算で営業利益6.9倍弱の保土谷化学がストップ高カイ気配。宇徳が一時ストップ高に買われ、日産車体、横河ブリッジホールディングス、黒崎播磨も高い。
半面、セイコーエプソンが利食われ、ソフトバンクグループも軟調、東京エレクトロンも値を下げた。協栄産業が大幅安、テクマトリックス、トーセが急落、GMOインターネットも売られた。
東証2部株価指数は前日比31.91ポイント高の6280.08ポイントと3日ぶり反発した。
値上がり銘柄数は119、値下がり銘柄数は304となった。
個別では、アピックヤマダが一時ストップ高と値を飛ばした。魚喜、エスビー食品、アヲハタなど14銘柄は年初来高値を更新。ピクセラ、日本ギア工業、ハブ、堺商事が買われた。
一方、フライトホールディングス、戸上電機製作所、日本精機が年初来安値を更新。図研エルミック、日本精蝋、ピーエイ、日本鋳造が売られた。
