堅調な展開か

27日の日経平均株価は、前日比222円82銭高の3万2891円16銭と3日ぶりに大幅反発して取引を終えた。一時上げ幅を拡大し、フシ目の3万3000円に迫る場面もみられた。
 
東京証券取引所が引け後に発表した、7月第3週（16－22日）の投資部門別の売買状況（現物株）によると、金額ベースで海外投資家は197億円の買い越しで、4週連続買い越し。個人投資家は126億円の買い越しで、3週連続で買い越しとなった。
 
28日の日経平均株価は、堅調な展開か。
27日の強い地合いや、直近で上値を抑える格好となっていた日経平均株価の25日移動平均線（27日時点で3万2754円）を終値ベースで上抜いたことから、投資家心理の好転が期待される。
国内ではあす、日銀会合の結果が公表される。きょうの日経平均の大幅高は政策修正なしを前のめりで織り込んだ動きのようにも見えるが、今回は直前まで何かあるかもしれないという雰囲気が漂っているため、現状維持なら改めて市場は好感する可能性が高い。きょうの上昇で日経平均も25日線（3万2754円、27日時点）を超えてきた。今週は上値が重い印象はあるものの、3桁上昇が2営業日、小幅安が2営業日で水準は切り上がっている。3万3000円台を回復するような動きが見られるかに注目したい。
 
週末要因や月末の接近で、見送りムードが強まる可能性もある。市場では「4－6月期の決算発表の本格化で、消去法的に個別株への物色が中心になりそう」との声も聞かれた。
 
 
■上値・下値テクニカル・ポイント(27日現在)
 
34513.74　　ボリンジャー:＋2σ(13週)
34285.06　　ボリンジャー:＋2σ(26週)
34063.26　　ボリンジャー:＋3σ(25日)
33626.87　　ボリンジャー:＋2σ(25日)
33190.48　　ボリンジャー:＋1σ(25日)
33168.87　　ボリンジャー:＋1σ(13週)
 
32891.16　　★日経平均株価27日終値
 
32777.26　　均衡表基準線(日足)
32754.09　　25日移動平均線
32622.95　　6日移動平均線
32509.77　　均衡表転換線(日足)
32339.24　　均衡表雲上限(日足)
32317.70　　ボリンジャー:-1σ(25日)
32279.44　　均衡表転換線(週足)
32067.98　　ボリンジャー:＋1σ(26週)
31943.93 　　新値三本足陰転値
31881.30　　ボリンジャー:-2σ(25日)
31824.00　　13週移動平均線
31444.91　　ボリンジャー:-3σ(25日)
31169.83　　75日移動平均線
30600.28　　均衡表雲下限(日足)
30479.14　　ボリンジャー:-1σ(13週)
30202.91　　均衡表基準線(週足)
29850.91　　26週移動平均線
29134.27　　ボリンジャー:-2σ(13週)
28788.53　　200日移動平均線
 
ローソク足は上下のヒゲが短い中陽線を描き、本日の胴体部分が前日陰線の胴体部分を覆う「抱き線」を示現。終値の25日移動平均線突破と併せて買い圧力の強まりを窺わせた。5日線が上向きに転じ、パラボリックが買いサイン点灯を開始したこともあり、短期的な上昇基調入りが期待される。一方、25日線は依然として下降中であり、上値では一定の売り圧力も残りそうだ。