東証グロース市場は米国債の格下げをきっかけとした売りがいったん落ち着き、東証マザーズ指数は小幅に反発して終わった。週末で方向感はなく、前日まで続落していた反動から下値買いが先行したようだ。
グロースCoreは反発。東証マザーズ指数の終値は前日比2.89ポイント(0.38%)高い764.29だった。前日までの2営業日で2%超下げていたこともあり、自律反発狙いの買いが幅広い銘柄に入った。ただ米長期金利の上昇に対する警戒感が強いなかで上値は重く、PER(株価収益率)の高い銘柄が多い国内新興市場では様子見姿勢が強いとの見方もあった。
グロース市場全体はほぼ騰落伯仲状態で、「個人の心理もそれほど強気ではなかった」とされる。個人の関心の一部は決算を受けて派手に動いたプライム市場銘柄に向かったのか、グロース市場全体の売買代金も少なかった。
東証グロース市場ではフリーやJTOWER、アイスペースが上げた。一方、ビジョナルやM&A総研、シーユーシーは下げた。
値上がり銘柄数275、値下がり銘柄数233と、値上がりが優勢だった。
個別では、GMO TECH、アジャイルメディア・ネットワークがストップ高。ゼネラル・オイスター、弁護士ドットコム、サイジニア、ミクリードなど5銘柄は年初来高値を更新。BASE、Aiming、プログリット、ログリー、ココルポートが買われた。
一方、博展、トランスジェニック、メディネット、Kudan、ミンカブ・ジ・インフォノイドなど25銘柄が年初来安値を更新。アドバンスト・メディア、GMOリサーチ、免疫生物研究所、サスメド、ABEJAが売られた。
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