今週は、荒い動きが続き、週間では下落した。
前週末の米国株が上昇し、円高にも一服感が出てきたことから、週明け7月31日の日経平均は大幅高。TOPIXは年初来高値を更新した。8月相場に入った1日も、米国株高と円安進行を好感して連日の大幅高となった。しかし、2日は米国の長期金利上昇を嫌気して768円安と今年最大の下げ幅を記録。格付け会社フィッチによる米国債の格下げが市場のリスクとして意識された模様で、同日の米国株が大きく崩れたことを受けて、3日も大幅安となった。4日は売りが先行したものの、3万2000円割れで下げ渋ってプラスで終了。月曜と火曜で700円超上げて、水曜と木曜で1300円超下げるという、不安定な相場となった。日経平均は週間では反落となり、約566円の下落。週足では陰線を形成した。
来週(7-10日)の日経平均株価は、神経質な展開か。
大手格付け会社のフィッチ・レーティングスが現地1日に米外貨建て長期国債の格付けを引き下げ、その後リスク回避の売りが広がった。日経平均株価は2日に768円安、3日に548円安と大きく下落し、4日は約3週間ぶりに3万2000円を割り込む場面があった(終値は前日比33円高の3万2192円)。余波は一巡したとみる向きがある一方で、日本国債に関しても格下げリスクが意識されるきっかけになったかもしれない。
米国債の格下げそのものは、多数の見立ての通り金融市場への悪材料として長続きしないとも考えられるが、これ以外にも来週は注意したい要素がある。日本時間4日夜の米7月雇用統計はもとより、10日には米7月CPI(消費者物価指数)が発表される。先行きを映すISM(米サプライマネジメント協会)製造業・非製造業景況指数(7月)の価格指数が上昇したことや、原油価格が再び騰勢を強めていることから、減速していたCPIなどの物価系指標に勢いが戻れば、FRB(米連邦準備制度理事会)による追加利上げ長期化への懸念が再燃しかねず、相場への影響が不安視されるだろう。
■上値・下値テクニカル・ポイント(4日現在)
32777.26 均衡表基準線(日足)
32744.63 6日移動平均線
32711.56 均衡表転換線(日足)
32704.33 25日移動平均線
32602.73 均衡表雲上限(日足)
32596.67 均衡表転換線(週足)
32242.52 ボリンジャー:-1σ(25日)
32229.29 ボリンジャー:+1σ(26週)
32192.75 ★日経平均株価4日終値
32047.30 13週移動平均線
31780.71 ボリンジャー:-2σ(25日)
31538.67 75日移動平均線
31318.90 ボリンジャー:-3σ(25日)
31007.28 均衡表雲下限(日足)
30950.86 ボリンジャー:-1σ(13週)
30202.91 均衡表基準線(週足)
30025.96 26週移動平均線
29854.42 ボリンジャー:-2σ(13週)
28967.95 200日移動平均線
28757.97 ボリンジャー:-3σ(13週)
27822.63 ボリンジャー:-1σ(26週)
