9日の東京株式市場は、もみ合い展開か。
日経平均株価の予想レンジは、3万2100円－3万2500円を想定。（8日終値3万2377円29銭）
米国株は下落。ダウ平均は158ドル安の35314ドルで取引を終えた。ムーディーズが一部地銀株の格付けを引き下げたことで、金融株全般に売りが広がった。
場中はマイナス圏で模様眺めムードの強い地合いが続くと予想する。
23年4－6月期の決算発表があす10日にかけてピークを迎えるなか、業績への関心が一層高まることが予想される。好業績銘柄への個別株物色で「森（全体）よりも木（個別）」が中心になりそう。
ただ、8月限日経平均先物・オプションの最終売買日にあたることから、値動きが荒くなる可能性もあり、注意したい。為替相場は、ドル・円が1ドル＝143円台の前半（8日は143円07－09銭）とやや円安方向にある一方、ユーロ・円が1ユーロ＝157円ドビ台（同157円04－08銭）と小動き。
シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、8日の大阪取引所清算値比20円高の3万2310円だった。
【好材料銘柄】
■サンクゼール <2937>
4-6月期(1Q)経常は5.5億円で着地。また、株主優待制度を新設。毎年3月末時点で100株以上を半年以上継続保有する株主を対象に、自社商品詰め合わせギフト2500円相当(500株以上保有株主は5000円相当)とサービス券500円分(500株以上保有株主は1000円分)を贈呈する。優待品相当額を寄付する②ともできる。
■カナミックネットワーク <3939>
10-6月期(3Q累計)経常が30％増益で着地・4-6月期も32％増益。また、ニチイホールディングスが介護システムとしてカナミッククラウドサービスを採用。
■ダイキョーニシカワ <4246>
上期経常を82％上方修正、通期も増額。
■ロックペイント <4621>
MBO(経営陣が参加する買収)による株式の非公開化を目指す。内海東吾社長が代表を務める辻商事がTOB(株式公開買い付け)を実施する。TOB価格は1株1415円で8日終値を42.5％上回る水準。買い付け期間は8月9日から9月21日まで。
■神戸製鋼所 <5406>
上期経常を56％上方修正、通期も増額、未定だった配当は50円増配。
■AIメカテック <6227>
今期経常は2.3倍増で5期ぶり最高益更新へ。
■木村工機 <6231>
4-6月期(1Q)経常は5.8倍増益で着地。
■タカトリ <6338>
10-6月期(3Q累計)経常が78％増益で着地・4-6月期も3.2倍増益。
■ジャパンエレベーターサービスホールディングス <6544>
今期経常を16％上方修正・最高益予想を上乗せ。また、エミックの株式を取得し子会社化する。
■リーダー電子 <6867>
4-6月期(1Q)経常は黒字浮上で着地。
■尾家産業 <7481>
今期経常を41％上方修正・最高益予想を上乗せ。
■ハピネット <7552>
4-6月期(1Q)経常は77％増益で着地。
■ミズノ <8022>
4-6月期(1Q)経常は40％増益で着地。
■Jトラスト <8508>
今期最終を27％上方修正。
■レオパレス21 <8848>
4-6月期(1Q)経常は2.6倍増益・上期計画を超過。
【主な経済指標・スケジュール】
9（水）
【国内】
7月マネーストック（8:50）
7月工作機械受注（15:00）
《決算発表》
ソニーG、NTT、ホンダ、SMC、ブリヂストン、富士フイルム、テルモ、オリンパス、アサヒ、INPEX、ネクソン、SOMPOHD、セコム、サントリーBF、いすゞ、鹿島、ホトニクス、GMOPG、コーセー、NXHD、ロート、東センチュリー、空港ビル、博報堂DY、長谷工、日揮HD、クラレ、三浦工、名鉄、JMDC、堀場製、スズケン、コカコーラBJH、三菱マ、第一興商、GMO、ADEKA、アンビス、カネカ、DOWA、石油資源、Jマテリアル、DIC、大栄環境、平和、ペプチド、ピジョン、ガンホー、森永乳、DeNA、ユニバーサル、共立メンテ、円谷フィール、Dガレージ、ワコールHD、上村工業、ニプロ、リンテック、アトム、スターツ、サワイGHD、JDI、カバー、雪印メグ
【海外】
中国7月生産者物価指数（10:30）
中国7月消費者物価指数（10:30）
米10年国債入札
《米決算発表》
ウォルト・ディズニー、イルミナ
※株式スケジュールは予定の為、変更される場合があります。
