82円高と続伸、米国株高を受け買いが先行、米アップル関連株高も支えに

2日午前の日経平均株価は続伸した。午前の終値は前日比82円87銭高の2万0068円66銭だった。
米アップルの好決算を手掛かりに前日の米株式相場が上昇し、運用リスクを積極的に取る雰囲気が国内株相場にも波及した。
取引開始直後から日経平均株価は上昇し、上げ幅を前日比100円超に広げる場面もあった。
ただ、買い注文が一巡した後は利益確定の売りに上値を抑えられ、頭の重さもうかがわれた。
 
足元で好決算が相次いでいるが、円相場が1ドル=110円台で高止まりしている状態では「業績の大幅な上振れを期待できる環境ではない」いう。
日経平均が2万円を超えた水準では高値警戒感が付きまとい、「利益確定売りを出す投資家も少なくない」状況。
上値の追いの勢いが感じられない中では、足元が盤石とは言い切れない。日経平均は午前の取引で2万円台を維持したが、「午後も大台をキープできるか不透明」と、市場関係者は及び腰だった。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)も続伸した。ただ、「直近まで上昇していた銘柄や中小型株には利益確定売りが出た」という。東証1部の値下がり銘柄が1000を超え、指数の上値を抑える場面もあった。
騰落銘柄数は、値上がり1041銘柄、値下がり848銘柄、変わらず131銘柄。
東証1部の出来高は8億2783万株、売買代金は1兆1613億円。
業種別株価指数(33業種)は、鉄鋼、電気機器、その他金融業の上昇が目立ち、下落は、水産・農林業、鉱業、建設業など。
 
個別銘柄では、JFEが上伸し、新日鉄住もしっかり。村田製、日本電産、キーエンスが高い。ソフトバンクG、KDDIが買われ、任天堂は底堅い。ホンダが大幅高で、トヨタは堅調。三井住友、三菱UFJが締まり、オリックスは強含み。保土谷化学工業が大活況で一時ストップ高となった。ルックも商い急増のなか値を飛ばし前場値上がり率トップに買われた。
 
半面、国際帝石が安く、マルハニチロはさえない。大成建が下落した。ソニーが値を下げ、エムアップは軟調。みずほFGが値を下げた。寿スピリッツが急落したほか、デサント、サンリオ、ニチレイなども大きく下げた。
 
東証2部株価指数は前日比7.29ポイント安の6280.90ポイントと反落した。値上がり銘柄数は274、値下がり銘柄数は148となった。
 
個別ではパシフィックネット、西菱電機が年初来安値を更新。メタルアート、アルデプロ、田岡化学工業、マルコが売られた。
 
一方、中外鉱業、アヲハタ、サンコーテクノ、フジックスなど8銘柄が年初来高値を更新。パス、東邦金属、リミックスポイント、指月電機製作所、ジーエルサイエンスが買われた。

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