今週は堅調となった。金曜が休日で4日立ち合い。10日の米7月消費者物価指数を確認する前に三連休に突入するスケジュールであったことから、日々強弱感が交錯した。週明け7日の日経平均は、米7月雇用統計が米国株の売り材料となったことを嫌気して大きく下げる場面もあったが、切り返してプラスで終えた。
8日は、場中不安定となりながらも3桁の上昇となった一方、9日は前日同様に方向感が定まらない中、3桁の下落となった。10日は米国株安を受けて売りが先行したが、インバウンド関連などに強い動きが見られたことから、プラス転換して200円を超える上昇。この日の上げが貢献して、週間でもプラスとなった。日経平均は週間では反発となり、約280円の上昇。週足では陽線を形成した。
インバウンド銘柄の再評価機運が強まるようなら日本株の買い安心感も増してくるだけに、関連銘柄の深掘りが進むかに注目しておきたい。
東京証券取引所が10日の引け後に発表した、8月第1週(7月31日-8月4日)の投資部門別の売買状況(現物株)によると、金額ベースで海外投資家は188億円の買い越しで、小幅ながら6週連続買い越し。個人投資家は2661億円の買い越しで、2週ぶりに買い越しとなっている。
3連休明けとなる来週(14-18日)東京株式市場は、米7月CPI(消費者物価指数)および11日の7月PPI(生産者物価指数)の内容と米国株の反応によってスタート位置が変わってくるだろう。ただ、日経平均は7月をピークに上値を切り下げる局面がまだ続くと考えられ、高位では買い意欲が鈍りそうだ。また、決算シーズンの終えんにより手掛かりが不足し始めることから、決算一巡後の踏ん張りどころとみられ、市場の耐性が試されるだろう。
■上値・下値テクニカル・ポイント(10日現在)
33069.48 ボリンジャー:+1σ(13週)
32870.25 ボリンジャー:+1σ(25日)
32782.30 均衡表転換線(週足)
32659.50 均衡表転換線(日足)
32657.17 均衡表雲上限(日足)
32640.24 均衡表基準線(日足)
32528.58 25日移動平均線
32473.65 ★日経平均株価10日終値
32410.15 ボリンジャー:+1σ(26週)
32284.64 13週移動平均線
32276.98 6日移動平均線
32186.91 ボリンジャー:-1σ(25日)
31845.25 ボリンジャー:-2σ(25日)
31736.30 75日移動平均線
31503.58 ボリンジャー:-3σ(25日)
31499.80 ボリンジャー:-1σ(13週)
31007.28 均衡表雲下限(日足)
30714.96 ボリンジャー:-2σ(13週)
30210.68 26週移動平均線
30202.91 均衡表基準線(週足)
29930.12 ボリンジャー:-3σ(13週)
29073.10 200日移動平均線
ローソク足は下ヒゲのない「陽の寄り付き坊主」でほぼ高値引け。終値は上向きに転じた5日移動平均線を上回り、下値リスク後退を示唆した。一方、下降中の25日線移動平均線を上回る場面はなく、短期的な下落圧力を残す形となった。東証プライム市場の騰落レシオ(25日ベース)は103.37%と中立圏中央の100%に近く、足元では売り買いが拮抗している模様だ。
目次
