東証グロース市場は、日経平均株価の上昇を受けて投資家心理が改善し、個人などからの買いが膨らんだ。東証マザーズ指数、グロースCoreはともに反発した。
東証マザーズ指数の終値は前日比3.62ポイント(0.47%)高い772.79だった。前日の米株高などを受けて日経平均株価が大幅に上昇したことが投資家心理を上向かせ、国内の新興市場銘柄にも買いが波及した。
ただ、日経平均が午後に一段高となった一方、マザーズ指数は伸び悩んだ。
市場では「来週からの新規株式公開(IPO)の増加に備え、個人投資家がいったん換金売りに動いているのではないか」との見方があった。
「大型株と違い海外投資家の買いは目立たないが、個人が好む銘柄では積極的な売買が見られる」と話していた。
東証グロース市場では、TDSEやGセキュリが上昇した。一方、マキュリRIやAMIは下落した。
値上がり銘柄数264、値下がり銘柄数232と、値上がりが優勢だった。
個別では、BeeX、アクリート、グローバルセキュリティエキスパート、TDSEがストップ高。BRUNO、コラボス、BlueMeme、シイエヌエス、エクスモーションなど20銘柄は年初来高値を更新。アイズ、東京通信グループ、ブロードエンタープライズ、イオレ、ピアズが買われた。
一方、カオナビ、フリークアウト・ホールディングス、ジーニー、ハウテレビジョン、プロジェクトカンパニーが年初来安値を更新。トラース・オン・プロダクト、カラダノート、マーキュリーリアルテックイノベーター、フューチャーリンクネットワーク、ベビーカレンダーが売られた。
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