「統計の呪縛」

「統計の呪縛」

経済指標と言うのはいろいろある。
ポイントは「解った気で済ますのではなく、変なことは変、解らないことをわからないままにしない」。
そして「比率や前年比、あるいは『%』の呪縛にはまらない」。
まずは米雇用統計。
非農業部門の雇用者数の増減が毎月注目される。
しかし雇用者の全体数値が示されることはない。

★雇用統計の概要
(1)毎月12日を含む週での状況を調査
(2)失業率=失業者÷労働力人口x100(約6万世帯の調査対象)
(3)非農業部門雇用者数:非農業部門に属する事業所(対象事業所:40万社、従業員4700万人:
全米の約3分の1)の給与支払い帳簿を基に集計。
自営業、農業従事者は含まない。

農場や牧場で働く人の数は約260万人、就業人口の1.3%程度。
アメリカには約200万の農場があるが、1935年のピーク時には700万近くあった。
1840年には労働人口の約70%が農業に従事していた。

CPIもGDPも同様だが、増減比率とか前年比ではなく絶対数値を確認することで見えてくるものもあるに違いない。
統計の悪魔、数字の呪縛から解かれると市場の風景も良く見えるようになろうか。

(櫻井)。

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