東証グロース市場は前週末の米国株高を受けて投資家心理が上向いたことで、堅調に推移した。東証マザーズ指数、グロースCoreはいずれも続伸。東証マザーズ指数の終値は前週末比24.88ポイント(3.22%)高の797.67だった。2月9日に付けていた794.36を約4カ月ぶりに上回って年初来高値を更新し、2022年12月2日以来、半年ぶりの高値水準をつけた。
日経平均株価や東証株価指数(TOPIX)に比べて上昇率は大きく、個人投資家らの物色意欲は旺盛だった。市場関係者は「今まで海外投資家を含む機関投資家の動きが活発だったが、ようやく個人が得意とする新興市場にも物色先が広がってきているようだ」と指摘。「日本株で循環物色が幅広く行われている」とみていた。
東証プライム市場の銘柄と比べた相対的な出遅れ感に着目した買いを集め、午後に上げ幅を拡大した。投資余力のある個人投資家の間では人工知能(AI)関連などのテーマ株物色も活発だった。
グロース市場ではビジョナル、ウェルスナビなど主力銘柄の上昇が目立った。エクサWizも上昇した。一方、アスカネット、フィナHD、Aimingが下落した。
値上がり銘柄数413、値下がり銘柄数96と、値上がりが優勢だった。
個別ではブレインズテクノロジー、AI inside、ティムス、エスユーエス、SERIOホールディングスなど7銘柄がストップ高。セカンドサイトアナリティカ、TDSEは一時ストップ高と値を飛ばした。エムビーエス、ツクルバ、BRUNO、ユニフォームネクスト、フーバーブレインなど33銘柄は年初来高値を更新。フューチャーリンクネットワーク、イーディーピー、ヤプリ、セキュア、ニューラルグループが買われた。
一方、アスカネット、グランディーズ、ステラファーマ、ジーニー、コンフィデンスなど6銘柄が年初来安値を更新。日本スキー場開発、unerry、レントラックス、フィードフォースグループ、交換できるくんが売られた。
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