12日の日経平均株価は続伸し、3万2434円(前週末比168円高)引けとなった。前週末の米国株高を受け、前場に一時250円超上昇したが、後場は高値警戒感から、先物主導で上げ幅を急速に縮小する場面もあった。その後は持ち直したが、バブル経済崩壊後の最高値(6日終値3万2506円)近辺では、利益確定売りも出やすいとみられ、目先はそれを吸収できるかが注目されるだろう。
寄り付き(3万2412円)を上回って3桁の上昇。終日5日線(3万2152円、12日時点)より上で推移した。TOPIXとマザーズ指数が年初来高値を更新しており、日経平均も今週どこかで6月6日の高値(3万2506円、終値ベース)を更新するだろうという期待が高まった1日だった。
あす13日日経平均株価はもみ合い展開か。
今週はFOMC(米連邦公開市場委員会、13-14日開催)を皮切りに、15日にECB(欧州中央銀行)理事会、15-16日に日銀金融政策決定会合が開かれる「中銀ウイーク」。13日に米5月CPI(消費者物価指数)、15日には中国5月の工業生産、小売売上高など重要経済指標の発表も控える。先高観を背景にした海外投資家の継続買い期待は根強いものの、イベントを控え、様子見気分に傾きやすいとみられる。
■上値・下値テクニカル・ポイント(12日現在)
34687.59 ボリンジャー:+3σ(13週)
33899.05 ボリンジャー:+3σ(25日)
33836.28 ボリンジャー:+3σ(26週)
33005.92 ボリンジャー:+2σ(13週)
32884.30 ボリンジャー:+2σ(25日)
32434.00 ★日経平均株価12日終値
32163.07 6日移動平均線
32009.64 ボリンジャー:+2σ(26週)
31869.55 ボリンジャー:+1σ(25日)
31747.26 均衡表転換線(日足)
31328.16 新値三本足陰転値
31324.25 ボリンジャー:+1σ(13週)
30854.81 25日移動平均線
30820.17 均衡表基準線(日足)
30475.10 均衡表転換線(週足)
30182.99 ボリンジャー:+1σ(26週)
29840.06 ボリンジャー:-1σ(25日)
29642.59 13週移動平均線
29185.21 均衡表基準線(週足)
28936.91 75日移動平均線
28825.31 ボリンジャー:-2σ(25日)
上向きの5日移動平均線を上放れ、ローソク足は上下のヒゲが短い小陽線を描き、32500円付近での売り買い拮抗状態を窺わせた。25日線乖離率は日経平均で5.12%と過熱ラインの5%をわずかに上回るが、TOPIXは3.76%と5%割れにとどまっており、25日線の上昇とともに株価が切り上がっていく展開を期待できよう。一方、明日13日は終値が32506.78円を下回ると5日線が下向きに転じ、短期的な調整圧力増大を示唆する形状になる点にも留意したい。
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