【寄り付き概況】
16日の日経平均株価は続落して始まった。始値は前日比86円34銭安の3万3399円15銭。
前日の米株式市場は、NYダウが428ドル高と反発。米5月小売売上高が予想を上回り、景気敏感株を中心に買いが膨らんだ。ただ、日経平均株価は高値警戒感も台頭するなか値を下げてスタートした。為替は1ドル=140円20銭前後と前日夕方に比べ円高で推移している。
岸田文雄首相は15日夕、首相官邸で記者団に「今国会での衆院解散は考えていない」と述べた。日本株は「選挙は株高」との経験則から上昇していた部分もあるとみられ、日経平均先物9月物は15日夕に3万3100円近辺まで下落する場面もあった。
一方で、前日の米株式市場で主要3指数が軒並み上昇したことは日本株の支えとなっている。5月の米小売売上高が市場予想を上回り、個人消費の強さが示された。
東証株価指数(TOPIX)も小幅に下落している。
寄り付き時点で業種別では33業種中、6業種が高く、値上がりは鉱業、銀行など。値下がり上位に紙パ、建設、その他製品、陸運、不動産など。
個別では、スクリン、第一三共、アドバンテストは安い。レゾナック、キヤノン、INPEXは高い。
