もみ合い展開か

 
19日の日経平均株価は大幅反落し、3万3370円(前週末比335円安)引けとなった。朝方は、円安・ドル高進行を支えに買いが先行したが、直後に軟化した。前週末の米国株安や高値警戒感から利益確定売りも出やすく、いったん3万3500円を割り込んだ。その後、プラス圏に切り返したが、後場は先物主導で下押しし、下げ幅は一時470円を超えた。
1ドル=141円台後半まで進んだ円安という好材料がありながらも下げてしまったことで、ここまで需給優先で上げてきた相場に少し変化が訪れた可能性もありそうだ。
 
ただ、市場では、前週末にバブル経済崩壊後の最高値を更新したことで、売りが出やすいが、「短期的な調整で上昇トレンドに変化はない」との声が聞かれた。
 
あす20日の日経平均株価はもみ合い展開か。
現地19日の米国市場は、奴隷解放記念日の祝日で休場となる。国内では重要経済指標の発表もなく、手掛かり材料に乏しい。また、パウエルFRB(米連邦準備制度理事会)議長が21日に下院で、22日には上院で議会証言を行う予定で、内容を見極めたいとして様子見気分に傾きやすいとみられる。
 
プライム市場では値上がり銘柄の方が多く、新興銘柄には派手に上昇するものも散見された。米国株の休場前後では指数の値動きが不安定となることもある。あす持ち直すようなら、きょうの下げはそれほどネガティブ視されないだろう。日経平均と対照的な動きを見せたマザーズ指数は年初来高値を更新し、昨年4月につけた戻り高値の843.33pも超えてきた。大型株が持ち直すのか、新興銘柄が一段と騰勢を強めるのかは見極める必要があるが、日本株からは資金が逃げることなく循環物色が続く公算が大きいだろう。
 
 
■上値・下値テクニカル・ポイント(19日現在)
 
36098.07  ボリンジャー:+3σ(13週)
35034.63  ボリンジャー:+3σ(26週)
34943.93  ボリンジャー:+3σ(25日)
34132.32  ボリンジャー:+2σ(13週)
33855.25  ボリンジャー:+2σ(25日)
 
33370.42  ★日経平均株価19日終値
 
33252.84  6日移動平均線
32916.32  ボリンジャー:+2σ(26週)
32766.56  ボリンジャー:+1σ(25日)
32596.67  均衡表転換線(日足)
32506.78   新値三本足陰転値
32166.58  ボリンジャー:+1σ(13週)
31677.87  25日移動平均線
31624.43  均衡表基準線(日足)
31007.28  均衡表転換線(週足)
30798.01  ボリンジャー:+1σ(26週)
30589.19  ボリンジャー:-1σ(25日)
30200.84  13週移動平均線
29717.39  均衡表基準線(週足)
29500.50  ボリンジャー:-2σ(25日)
29339.35  75日移動平均線
28796.53  均衡表雲上限(日足)
28679.71  26週移動平均線
 
 
小高く寄り付いた後に先週末16日に付けたバブル後最高値を上回ったが、その後は値を消してローソク足は陰線を描いた。終値は5日移動平均線をわずかに下回った。25日移動平均線との乖離率は日経平均が5.34%(先週末6.91%)と5%台で高止まりしているが、TOPIXは4.29%(先週末5.08%)と5%割れで過熱ゾーンを脱した。
 

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