一進一退の展開か

20日の日経平均株価は小反発し、3万3388円(前日比18円高)引けとなった。
朝方は、19日の欧州株安を受け、売りが先行した後、日経平均はいったん上げに転じた。中国人民銀行(中央銀行)が20日、事実上の政策金利に当たる最優遇貸出金利(LPR)1年物を0.10%引き下げ、下支え要因として意識された。ただ、買いは続かず、再び軟化。先物売りを交えて下落し、下げ幅は一時280円を超えた。一巡後は、円安歩調もあって持ち直しの動きとなり、大引けにかけて再度プラス圏入りしたが、結果的には方向感の定まらない展開だった。
 
あす21日の日経平均株価は一進一退の展開か。
休場明け20日の米国株式動向が注目されるが、外部要因に変調がなければ、強弱感対立の構図が尾を引く可能性がある。
先高観を背景に海外投資家の継続買い期待は消えておらず、買い遅れた向きの押し目買い意欲も根強い。一方で、日経平均が200日移動平均線から18%超カイ離するなど短期的な過熱感は否めない。直近では、利益確定売りとともに株価指数先物にまとまった売りが出て、下に振らされるケースも散見される。好材料は概ね織り込んだとの見方もあり、新規材料待ちとも言えよう。
 
きょうの安値が3万3089円で、3万3000円を割り込んでしまうと、利益確定売りを急ぎたい投資家が増えてくるとみておいた方が良い。一方、難なく5日線(3万3490円、20日時点)を上回ってくるようであれば、売り急ぎは抑制される。今週、週間で上昇となるか下落となるかの鍵を握る1日となりそうだ。
 
 
■上値・下値テクニカル・ポイント(20日現在)
 
36106.38  ボリンジャー:+3σ(13週)
35040.07  ボリンジャー:+3σ(26週)
35033.43  ボリンジャー:+3σ(25日)
34138.34  ボリンジャー:+2σ(13週)
33962.19  ボリンジャー:+2σ(25日)
33412.00  6日移動平均線
 
33388.91  ★日経平均株価20日終値
 
32920.19  ボリンジャー:+2σ(26週)
32890.95  ボリンジャー:+1σ(25日)
32596.67  均衡表転換線(日足)
32506.78   新値三本足陰転値
32170.30  ボリンジャー:+1σ(13週)
31819.71  25日移動平均線
31775.98  均衡表基準線(日足)
31007.28  均衡表転換線(週足)
30800.30  ボリンジャー:+1σ(26週)
30748.47  ボリンジャー:-1σ(25日)
30202.26  13週移動平均線
29717.39  均衡表基準線(週足)
29677.23  ボリンジャー:-2σ(25日)
29417.65  75日移動平均線
29048.15  均衡表雲上限(日足)
28680.42  26週移動平均線
28605.99  ボリンジャー:-3σ(25日)
28274.74  均衡表雲下限(日足)
28234.22  ボリンジャー:-1σ(13週)
28098.37  200日移動平均線
 
終値は前日に続いて5日移動平均線を下回ったが、ローソク足は陽線を描き、一定の押し目買い需要を確認する形となった。25日移動平均線との乖離率は4.93%(昨日5.34%)と8営業日ぶりに5%を下回って過熱感の後退を窺わせる一方、5日線や25日線は上向きをキープしており、上昇トレンド中のスピード調整の進展を示唆する形となった。
 
 

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