東証グロース市場は利益確定売りが優勢の展開。東証マザーズ指数、グロースCoreは続落。東証マザーズ指数の終値は前日比14.98ポイント(1.77%)安い830.29だった。日経平均株価の下落を受け、新興市場でも利益確定や換金目的の売りが広がった。主力銘柄の一角が売られたほか、直近の新規株式公開(IPO)銘柄の大幅な下落が目立った。朝方は前日の米ハイテク株高を支えに高く始まったが、買いは続かなかった。
東証グロース市場では、プログリットやABEJA、ビジョナルが下落した。一方、セルシードやサイフューズ、レナは上昇した。
値上がり銘柄数165、値下がり銘柄数335と、値下がりが優勢だった。
市場関係者は「全体と一緒になって利食い圧力を消化した」(と指摘。東証株価指数(TOPIX)につれ安したとみていた。
22日に東証グロース市場に上場したアイデミーは上場2日目のきょう、午後に公開価格(1050円)の5.3倍にあたる5560円で初値を付けた。終値は制限値幅の下限(ストップ安水準)となる初値比1000円(18.0%)安の4560円で配分された。
23日に東証グロース市場に上場したARアドバンは終日買い気配のまま推移し、売買は成立しなかった。大引け時点の気配値は公開価格(1260円)の2.3倍にあたる2898円だった。
個別では、ネクストジェン、アイ・パートナーズフィナンシャルがストップ高。インターネットインフィニティーは一時ストップ高と値を飛ばした。イオレ、アールプランナー、クリアル、海帆、rakumoなど16銘柄は年初来高値を更新。セルシード、Waqoo、クックビズ、フューチャーリンクネットワーク、アクリートが買われた。
一方、アイデミーがストップ安。シーユーシーは一時ストップ安と急落した。クラウドワークス、サインド、ステラファーマ、リアルゲイト、デコルテ・ホールディングスなど6銘柄は年初来安値を更新。プログリット、ブレインズテクノロジー、ABEJA、インフォネット、イメージ・マジックが売られた。
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