値下がり優勢、利益確定売り

 
東証グロース市場は前週までの続落ムードが継続し、グロース市場は軟調な推移が続いた。
東証マザーズ指数、グロースCoreは下落。東証マザーズ指数の終値は前週末比18.99ポイント(2.29%)安い811.30だった。前週後半に続き、新興市場の主力銘柄や直近上場銘柄の一角に利益確定売りが出た。日本株全体の上値の重さが目立ち始めてきたなか、個人投資家が見切り売りを急ぐ動きもみられた。
直近IPO銘柄の中にも値を保てないものが散見された。相変わらず初値が高水準で決まるため、その後に売りが出やすい上、「IPOが増える時期に、タイミング悪く日本株の上昇の勢いが鈍り、資金の足は普段以上に速くなっている」という。
市場では「前週末の相場下落で、東証プライム銘柄と東証グロース市場銘柄との間での循環物色の流れが途切れた。個人投資家が積極的に押し目を拾う様子はみられない」との声が聞かれた。
 
東証グロース市場ではカバーやABEJAが下落した。一方、シーユーシーやサイフューズは上昇した。
値上がり銘柄数134、値下がり銘柄数366と、値下がりが優勢だった。
 
きょうグロース市場に上場したブリッジGは買い気配のまま、上場初日の取引を終えた。気配値を公開価格(1300円)の2.3倍にあたる2990円まで切り上げ、売買は成立しなかった。
 
23日にグロース市場に新規上場したARアドバンは、上場2日目の26日午前に公開価格(1260円)の3.1倍にあたる3950円で初値を付けた。終値は初値比360円(9.1%)安の3590円だった。
 
きょう名証ネクスト市場に新規上場したQLSHDは、午前に公開価格(650円)を150円(23.0%)上回る800円で初値を付けた。終値は初値比100円(12.5%)高の900円だった。
 
 
個別ではネクストジェンがストップ高。デリバリーコンサルティングは一時ストップ高と値を飛ばした。フルッタフルッタ、オークファン、Photosynth、レナサイエンス、サイジニアなど12銘柄は年初来高値を更新。フーディソン、フレアス、インターネットインフィニティー、日本ホスピスホールディングス、海帆が買われた。
 
一方、アイデミーがストップ安。ARアドバンストテクノロジは一時ストップ安と急落した。クラウドワークス、カオナビ、ステラファーマ、デコルテ・ホールディングス、シーユーシーなど7銘柄は年初来安値を更新。アイ・パートナーズフィナンシャル、リアルゲイト、サイバートラスト、プログリット、イオレが売られた。
 

株ちゃんofficial xはこちら!
目次