【寄り付き概況】
27日の日経平均株価は続落して始まった。始値は前日比68円85銭(0.2%)安の3万2629円96銭。
前日の米国株市場ではNYダウ小幅ながら6日続落となったほか、ナスダック総合株価指数も続落し下落率は相対的に大きくなった。景気敏感株の一角に押し目買いが入った一方、金融引き締め長期化懸念を背景にグロース株には向かい風の強い地合いとなっている。
これを受けて東京株式市場でもハイテクセクター中心に上値の重い地合いを強いられている。
あす28日にECB主催の金融シンポジウムで日米欧の中央銀行総裁がパネル討議に参加するが、この内容を確認したいとの思惑も買い手控え感を助長する要因となるだろう。
今週は月末と四半期末とあって、年金基金のリバランス(資産の再配分)に伴う売りで需給が悪化するとの警戒も強い。
もっとも、4月以降の相場上昇を背景に押し目買いの機会を待つ投資家も多い。下落した場面では買いが入り、底堅く推移している。
東証株価指数(TOPIX)は朝安後に上昇に転じた。
個別では、ソフトバンクグループやファストリが軟調。そーせいは売り気配で始まった。アドテストは一時3%安まで売られた。一方、東エレクが買われており、半導体関連の値動きはまちまち。トヨタが高い。
