「もろもろ」
いわゆるアノマリー。
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《7月》
7月初旬に天井。
7月後半の大阪天神祭ごろに底入れする「七夕天井」・「天神底」というアノマリーがある
国内ETFの決算シーズン
4~6月期決算の発表が始まるため業績に関心が向かいやすい
7月18日は日経平均株価が下落しやすい特異日
《8月》
中旬には4~6月期決算が出そろう
お盆前の持ち高整理に注意
《9月》
9月末は中間配当の権利確定日が集中
9月下旬に株価が底入れしやすい「彼岸底」のアノマリーがある
5月同様、9月も長期休暇を挟んだ売買に注意
2008年9月11日にリーマン・ショックが発生
「株は5月に売れ、しかし9月に戻ってくるのを忘れるな」という「sell in may」というアノマリーが有名
《10月》
月初めに中国の国慶節(建国記念日)
中旬から日本企業の4~9月期決算の発表が始まる
中旬は海外ヘッジファンドの決算が多いとされる11月末の「45日前」。
需給の転換点になりやすい
アメリカのミューチュアルファンドが決算(10月末)に向けて利益確定売り、節税目的の売りを出す
1987年10月19日にブラックマンデー(暗黒の月曜日)の暴落があった
10月20日は日経平均株価が上昇しやすい特異日
「株を10月末に買って4月に売る」戦略
通称「ハロウィーン効果」というアノマリーがある
《11月》
海外ファンドの持ち高整理の売りが続く可能性に注意
中旬には日本企業の4~9月期決算が出そろう
3月期通期業績に対する過度な不安が後退し、割安に放置されていた株が動きだすことも
金融機関各社が来年の相場見通しを公表し始める
後半から米年末商戦(クリスマス商戦)が始まる。内容によって米国景気への見方が変わる可能性も
11月7日は日経平均株価が下落しやすい特異日
《12月》
12月は日経平均株価が月間で上昇しやすい月
海外投資家が24日ごろから年始にかけてクリスマス休暇
海外勢の需給が細りやすい
個別株には確定申告に向けた税金対策の売りが出やすい
年内最終取引日「大納会」に向けて株価が上昇する「掉尾(とうび)の一振」というアノマリーがある。
大納会の数営業日前から年内の課税対象となる売買ではなくなるため、
節税を目的にした損失確定売りがなくなることが一因
来年の干支にちなんだ相場の見通しなども出てきやすい
ちょうど7年前に書いていたこと。
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電子端末では「ポケモノミクス、ベテランのため息」。
任天堂の活況の裏側で、個別株を語れないし、興味もない若手証券マンの多さが嘆かれているという。
投資家からは「物足りない」という評価が多いという話も紹介されている。
「値動きの大きさから証券マンは推奨をためらう。
一方、スピード優先の短期筋は玉石混交の情報を基に資金をつぎ込む。
そして市場は過熱に包まれている」。
確かにかつて辿った道は「相場破れて相場あり」みたいな死屍累々。
業界は懲りたのかどうか、株ではなく投信や保険、外債の販売にシフト。
小賢しげな資産形成アドバイスと闘う姿勢満載の株情報。
どちらがいいのかは結論は出ないのだろう。
ただ、少なくとも歌を忘れたカナリアや闘う姿勢のない虎などなんの成長もない。
そして「今回の上昇に乗り遅れた」というベテランの声。
市場関係者は動いている株ばかりを語り動きが止まると語らない習性。
ただ個人的には「今回は指数ではなく個別株」と言っていたくせに任天堂も見つけられず。
しかも日経平均は大幅な戻り。
株を語らぬ証券マンを揶揄するよりも、見通しを間違えた自分を反省するときなのだろう。
(櫻井)。
