値上がり優勢、小幅続伸、環境良好

 
東証グロース市場は、米長期金利が低下するなど、新興企業市場を取り巻く環境はおおむね良好で、東証グロース市場は値上がり優勢の展開となった。グロースCore、東証マザーズ指数は小幅に続伸して終わった。東証マザーズ指数の終値は前日比4.38ポイント(0.54%)高の810.65だった。
前日の米国市場では小型株で構成されるラッセル2000が相対的に強く、マザーズ指数も前場中盤まではじり高歩調となった。ただ、買いが一巡すると利益確定売りや戻り待ちの売りが出て、指数の上値を抑えた。
グロース市場の売買代金上位には直近上場銘柄が並んでおり、新規株式公開(IPO)に対する個人投資家の関心は依然強い。IPOが続くため、一つの銘柄の上昇の勢いは長続きしないが、「需給にしこりがなく値動きが軽いので、売りが一段落すると再度物色されるなど、IPO銘柄の売買は活発だ」という。
 
東証グロース市場では、エレメンツやワクーが上昇した。一方、シーユーシーやアクリートは下落した。
値上がり銘柄数296、値下がり銘柄数210と、値上がりが優勢だった。
 
29日に東証グロース市場に新規上場したWTOKYOは公開価格(3000円)の2.3倍にあたる7000円で初値を付け、終値は6700円だった。
 
個別では、ELEMENTSがストップ高。ブリッジコンサルティンググループは一時ストップ高と値を飛ばした。ツクルバ、LAホールディングス、クリアル、バルニバービ、アズームなど19銘柄は年初来高値を更新。Waqoo、AnyMind Group、グローバルセキュリティエキスパート、YCPホールディングス(グローバル)リミテッド JDR、データセクションが買われた。
 
 一方、ZUU、トライアイズ、ノイルイミューン・バイオテック、リアルゲイト、アイデミーなど8銘柄が年初来安値を更新。シーユーシー、ジャパン・ティッシュエンジニアリング、プロディライト、クオリプス、ソーシャルワイヤーが売られた。
 

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