反発でスタート、米株高で

【寄り付き概況】

3日の日経平均株価は反発して始まった。始値は前週末比328円56銭高の3万3517円60銭。

前週末の欧州株市場ではドイツやフランス、英国など主要国の株価指数が軒並み上昇したほか、米国株市場でもNYダウ、ナスダック総合株価指数とも上値を追った。この日に発表された5月のPCEデフレーター(コア指数)の伸びが予想を下回ったことで、FRBによる金融引き締めが長期化することへの警戒感が後退し、ハイテク株中心に買いが顕著となった。

東京株式市場でも欧米株高を受け投資家のセンチメントが改善し、幅広い銘柄にリスクを取る動きが優勢となっている。足もとでは為替が政府・日銀による介入観測から、やや円高方向に押し戻されているが、全体相場への影響は限定的となりそうだ。

日銀は朝方、6月の全国企業短期経済観測調査(短観)を発表した。企業の景況感を示す業況判断指数(DI)は大企業・製造業が7四半期ぶりに改善した。米株高に加えて日銀短観の改善も支えに、半導体関連をはじめ主力の製造業を中心に幅広い銘柄が上昇している。

東証株価指数(TOPIX)は上昇し、年初来高値を上回る場面もある。

個別では、東エレク、アドテスト、ファナック、TDKが高い。一方、高島屋、住友大阪、りそなHDが安い。

 

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