上値の重い展開か

 
4日の日経平均株価は大幅反落し、3万3422円(前日比330円安)で引けた。きのう大幅に上昇し、バブル経済崩壊後の最高値を更新した反動で、利益確定売りが先行した。先物売りを交えて下げ幅を拡大し、一時400円超下落した。売り一巡後は下げ渋ったが、戻りは限定され、終盤にかけて上値の重い動きとなった。市場では、「特段の材料がないなか、上は買いづらい」との声が聞かれた。
 

あす5日の日経平均株価で、上値の重い展開か。
基本的には材料難が予想される。指数は弱いながらも5日線(3万3358円、4日時点)近辺で下げ止まった格好となっており、個別を見ても、急落した第一三共を除いては、著しく弱かった銘柄が多いわけではない。3万3189円04銭を下回ってしまうと7月3日の上昇分をすべて吐き出すことになるが、そこまで売り込む理由は乏しく、下値は堅いと考える。
 
国内では重要経済指標の発表はなく、現地4日の米国市場は独立記念日で休場となり、手掛かり材料に乏しい。しかも、米国では6日に6月13、14日開催のFOMC(米連邦公開市場委員会)議事録、6月ADP(オートマチック・データ・プロセシング)雇用統計、5月貿易収支、5月JOLTS(雇用動態調査)求人件数、6月ISM(米サプライマネジメント協会)非製造業景況指数など注目指標が目白押しで、さらに週末7日には6月雇用統計を控え、見極めたいとの空気も広がりやすい。
 
 7日と10日に予定されるETF(上場投資信託)の分配金捻出に伴う売りへの警戒もくすぶっており、相場の動きが鈍いようなら、先回り的な利益確定売りにつながることも想定される。
 
 
■上値・下値テクニカル・ポイント(4日現在)
 
5997.09  ボリンジャー:+3σ(26週)
35154.46  ボリンジャー:+3σ(25日)
34762.78  ボリンジャー:+2σ(13週)
34351.80  ボリンジャー:+2σ(25日)
33736.87  ボリンジャー:+2σ(26週)
33549.15  ボリンジャー:+1σ(25日)
 
33422.52  ★日経平均株価4日終値
 
33221.89  6日移動平均線
33034.90  均衡表転換線(日足)
33018.65   新値三本足陰転値
32884.23  ボリンジャー:+1σ(13週)
32746.49  25日移動平均線
32279.44  均衡表基準線(日足)
31943.83  ボリンジャー:-1σ(25日)
31476.64  ボリンジャー:+1σ(26週)
31352.35  均衡表転換線(週足)
31141.17  ボリンジャー:-2σ(25日)
31005.67  13週移動平均線
30436.11  均衡表雲上限(日足)
30338.51  ボリンジャー:-3σ(25日)
30113.41  75日移動平均線
29760.50  均衡表基準線(週足)
29216.41  26週移動平均線
29127.12  ボリンジャー:-1σ(13週)
29096.68  均衡表雲下限(日足)
28362.32  200日移動平均線
 
ローソク足は陰線を引いたが、上昇中の5日移動平均線を上回って終了した。25日線乖離率は2.06%と過熱ラインの5%未満にとどまるが、東証プライム市場の騰落レシオ(25日ベース)は前日比0.48pt上昇の120.00%と中立圏上限の120%に到達したため、上値はやや重くなりそうだ。
 
 
 

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