「持たざるリスクなんて言っているから反落」

「持たざるリスクなんて言っているから反落」

昨日は「持たざるリスク」などと言っていたのに今日は「CPIを控えてのポジション調整」。
機関投資家にしか関係ない「持たないリスク」。
個人投資家にはほとんど遭遇しない「ポジション調整」。
刹那的な解釈の横行だ。
「船株は売るべきか持っているべきか」。
この答えを出してあげることの方がよほど役に立とうか。

ジェフリーズの9日付のESGストラテジーリポート。
2023年1ー3月期のESGファンドフローは54億ドルの資金流出。
2四半期連続の資金流出となった。
1ー3月の資金流出はほとんどが3月に発生したともしている。
19年1ー3月から22年7ー9月までの資金流入額は平均80億ドル。
この2四半期における資金流出は注目に値する。
また、米国では1ー3月期決算を経てESGの話題が少なくなっているとの見方。
米国外では360億ドルの資金流入。
その金額は360億ドルと前四半期比18%減少。
純資金流入が引き続き鈍化しているともした。
また、ファンドの新規立ち上げは年率換算で約200本。
21年のピークである825本から大幅に減少したもよう。

10日に4月の米消費者物価指数(CPI)が発表される。
市場予想はそれぞれ前月比0.4%上昇、前年同月比5.0%上昇。
前月(0.1%上昇、5.0%上昇)と比べて前月比で伸びが再加速する見込み。
ゴールドマン・サックスの9日付のリポート。
コアCPIで前月比0.47%上昇と予想。
市場予想(0.3%上昇)を上回る数字を見込んだ。
前月比のヘッドラインのCPIも0.5%上昇と予想。
市場予想より強めの数字を見込んだ。
今回のCPIにおける3つの注目点。
1つ目は中古車価格がここ数カ月のオークション価格の上昇にも関わらず、CPIに反映されていない。
中古車価格による4%の押し上げ効果を予想。
2つ目はネット燃料価格と航空運賃が低下したことを受け、航空運賃は2%の押し下げ効果をもたらすと指摘。
3つ目は住居費(シェルターインフレ)が3月並みに鈍化すると予想。
3月CPIでシェルター・インフレが連続で減速したことは本物と。

(櫻井)

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