あす16日の日経平均株価は高値もみ合いか。
15日の日経平均株価は大幅に3営業日続伸し、2万9626円(前週末比238円高)で引けた。前週末の米国株式がさえない中、円安が支えとして意識されたが、外国人投資家の継続買いが相場けん引役との見方が多い。欧米株よりも割安感のある日本株に海外投資家の資金が引き続き流入しているもようで、継続買いへの期待は根強い。また、決算発表とともに自社株買いなど株主還元策を明らかにする企業も少なくなく、買い気を促す要因となっている。
TOPIXは本日の高値が2114.86pまであり、2021年9月につけた2120.18pに迫ってきた。日経平均株価に関しては良くも悪くも「3万円」という節目がクローズアップされやすいが、TOPIXが過去の高値を超えてくるようであれば、仮に日経平均が3万円に届かず調整を入れたとしても日本株の先高期待は高まるだろう。
ただ、約1年半ぶりに心理的なフシ目となる2万9500円を回復し、急ピッチな上昇をにらみ、短期的な過熱感がくすぶっている。
ちなみに、15日の騰落レシオ(25日移動平均)は139.3%(前週末は125.4%)と上昇が続き、買われ過ぎの120%を上回ったままだ。一部では、「海外マネーの流入がさらに続くかどうかは不透明だ。上昇トレンドとは言え、どこかでスピード調整がないと後が怖い」との声も聞かれた。
■上値・下値テクニカル・ポイント(15日現在)
30602.95 ボリンジャー:+3σ(26週)
30566.45 ボリンジャー:+3σ(13週)
30273.11 ボリンジャー:+3σ(25日)
29810.72 ボリンジャー:+2σ(13週)
29714.94 ボリンジャー:+2σ(25日)
29638.28 ボリンジャー:+2σ(26週)
29626.34 ★日経平均株価15日終値
29242.71 6日移動平均線
29157.95 新値三本足陰転値
29156.77 ボリンジャー:+1σ(25日)
29064.49 均衡表転換線(日足)
29055.00 ボリンジャー:+1σ(13週)
28673.61 ボリンジャー:+1σ(26週)
28598.60 25日移動平均線
28528.57 均衡表基準線(日足)
28299.28 13週移動平均線
28287.57 均衡表転換線(週足)
28040.43 ボリンジャー:-1σ(25日)
27938.37 75日移動平均線
27728.14 均衡表雲上限(日足)
27708.94 26週移動平均線
27645.68 均衡表基準線(週足)
27636.76 200日移動平均線
27543.56 ボリンジャー:-1σ(13週)
27527.88 均衡表雲下限(日足)
27482.26 ボリンジャー:-2σ(25日)
27216.81 均衡表雲上限(週足)
ローソク足はマドを空けて3本連続陽線で終了。高値と安値も連日で前日水準から切り上がり、「赤三兵」を示現して強い買い圧力を窺わせた。一目均衡表では転換線と基準線がともに上向きで大引けを迎え、上昇トレンド継続を示唆している。東証プライム市場の騰落レシオ(25日ベース)は139.33%(先週末125.48%)に上昇したが、日経平均の25日線との乖離率は本日3.59%(先週末3.02%)と依然として買われ過ぎの5%を下回っている。25日線比5%高ラインは本日30028.53円に上昇し、3万円の大台奪回が射程に入った形となった。
