【寄り付き概況】
17日の日経平均株価は続伸して始まった。始値は前日比69円45銭高の2万9912円44銭。
前日の欧州株市場で主要国の株価指数が総じて下落、米国株市場でもNYダウが300ドルを超える下げをみせており、目先スピード警戒感が台頭している東京株式市場でも利益確定売り圧力が意識される状況にある。
米国では債務上限問題が重荷となっているほか、個人消費の停滞感が警戒されている。
ただ、海外投資家の日本株買いの動きが活発で下値抵抗力を発揮、外国為替市場ではドル高・円安水準で推移していることもプラス材料として働いている。日経平均は前日終値を挟み強弱観を対立させる展開となりそうだ。
内閣府が発表した2023年1~3月期の国内総生産(GDP)は実質年率換算で前期比1.6%増だった。QUICKが集計した民間予測の中央値(0.7%増)を上回った。増加は3四半期ぶり。新型コロナウイルス禍からの経済正常化でサービスなどの個人消費が伸びた。投資家心理の支えとなっている。
前日に約33年ぶりの高値を付けた東証株価指数(TOPIX)も続伸している。
個別では、ファストリが高い。東エレクやソフトバンクグループ(SBG)も買われた。アドテストやコナミGも上昇した。一方、テルモが安い。オリンパスやエーザイも売られた。
