売り買い拮抗、新興株には資金

 
東証グロース市場は、東証マザーズ指数、グロースCoreいずれも4営業日続伸した。
東証マザーズ指数の終値は前日比2.24ポイント(0.29%)高い786.29だった。2月9日に付けた年初来高値(794.36)以来、およそ4カ月ぶりの高値となる。
東証プライム市場で株価上昇をけん引していた大型株で利益確定売りが出た一方、新興株には資金が入った。
市場関係者は、強かった銘柄が売られ、弱かったものが買われる「循環物色の一環」と指摘。「市場全体が売られているわけではなく、主力株から周辺の小型株に投資家が移った」とみていた。
「チャート上では、2021年11月を起点に形成した『三角もちあい』から5日に上放れたことで、上昇に弾みが付きやすかった」と指摘。米連邦準備理事会(FRB)が13~14日の米連邦公開市場委員会(FOMC)で利上げを見送るとの観測が強まり、マザーズ指数を構成する高PER(株価収益率)のグロース(成長)株の投資環境が改善するとの見方も追い風となったようだ。
 
マザーズ指数は下げる場面もあった。日経平均株価が下げに転じたのを受け、新興市場にも売りが波及したが、その後に持ち直した。
 
東証グロース市場では、アイスペースやCANBAS、フロンテオが上昇した。一方、ビジョナルやエクサWiz、チャットWは下落した。
値上がり銘柄数260、値下がり銘柄数238と、売り買いが拮抗した。
 
個別では、コラボス、フィーチャ、マーキュリーリアルテックイノベーター、キューブ、フューチャーリンクネットワークがストップ高。サークレイス、Recovery Internationalは一時ストップ高と値を飛ばした。ユナイテッド、クリアル、BRUNO、バルニバービ、アルファクス・フード・システムなど35銘柄は年初来高値を更新。サマンサタバサジャパンリミテッド、カラダノート、AIAIグループ、イード、Waqooが買われた。
 
 一方、デコルテ・ホールディングスが年初来安値を更新。レントラックス、セキュア、トリドリ、海帆、Chatworkが売られた。
 

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