東証グロース市場は朝方に米ハイテク株安が嫌気され、売り優勢の展開となったものの、徐々に値頃感をみた買いが入り、プラス圏に切り返して大引けた。東証マザーズ指数、グロースCoreはいずれも続伸。
東証マザーズ指数の終値は前日比0.94ポイント(0.13%)高い745.36だった。午前は前日の米ハイテク株安が重荷となって売りが先行したが、日経平均株価が堅調に推移すると新興株にも買いが波及した。
東証グロース市場ではトリプラやカイオム、シリコンスタが上昇した。一方、セルシードやフィット、フュージックが下落した。
値上がり銘柄数248、値下がり銘柄数247と、売り買いが拮抗した。
12日に東証グロース市場に新規上場したアイスペースは買い気配のまま売買不成立で初日の取引を終えた。気配値を公開価格(254円)の2.3倍にあたる585円に切り上げた。
米消費者物価指数(CPI)の発表を控えて様子見姿勢も広がっており、売買代金はあまり多くない。市場からは「この機運の中ではあまり上値を追う雰囲気ではない」との声が聞かれた。
個別では、シリコンスタジオ、ボードルア、グッピーズがストップ高。Photosynthは一時ストップ高と値を飛ばした。ネットイヤーグループ、オークファン、ビーブレイクシステムズ、ヘッドウォータース、ラキールなど22銘柄は年初来高値を更新。tripla、ココルポート、カイオム・バイオサイエンス、テックファームホールディングス、アイビスが買われた。
一方、ウェッジホールディングス、ビジョナル、ミンカブ・ジ・インフォノイド、テクノロジーズ、トランザクション・メディア・ネットワークスなど8銘柄が年初来安値を更新。グローム・ホールディングス、Fusic、フィット、セルシード、ASJが売られた。
