17日の日経平均株価は小幅ながら7営業日続伸し、2万8514円(前週末比21円高)引けとなった。前週末の米国株式は反落したものの、円安・ドル高が支えとなった。輸出関連株などに買いが先行し、上げ幅は一時100円を超えた。ただ、連日の上昇で利益確定売りも出やすく、下げに転じる場面もあった。昨年7月13-22日以来約9カ月ぶりの7連騰となり、引き続き利益確定売りへの警戒感がくすぶるなか、「ここから上は米株が上がってこないと買いにくいのではないか」との声が聞かれた。
あす18日の日経平均株価は、もみ合い展開か。
国内の企業決算は今週、一気に減少し、来週後半から増加することで、決算待ちのムードが強まりそうだ。
ただ、米国では18日にゴールドマン・サックスやバンク・オブ・アメリカ、19日にはモルガン・スタンレーなど大手銀行の決算が相次ぐ。3月に米銀2行の経営破たんで金融不安が高まり、その後沈静化してはいるが、米大手銀の決算内容を見極めたいとして、様子見気分に傾く可能性があるだろう。
日米金利差拡大を意識した円安進行を受け、輸出関連株の一角が値を上げるなか、日経平均は7連騰となった。しかし、短期的な過熱感から次第に利食い売りが増えたほか、心理的な水準である2万8500円回復で目先的な達成感も意識されやすいところだろう。
きょうの上昇で日経平均は終値で2万8500円を上回り、TOPIXは4月4日につけた2023.63pを上回った。そろって、3月9日の高値(取引時間中:日経平均は2万8734円79銭、TOPIXは2071.60p)を超えて行けるかが注目される。
■上値・下値テクニカル・ポイント(17日現在)
28978.34 ボリンジャー:+3σ(25日)
28969.52 ボリンジャー:+3σ(13週)
28895.16 ボリンジャー:+2σ(26週)
28566.55 ボリンジャー:+2σ(13週)
28554.02 ボリンジャー:+2σ(25日)
28514.78 ★日経平均株価17日終値
28174.93 ボリンジャー:+1σ(26週)
28163.59 ボリンジャー:+1σ(13週)
28134.16 6日移動平均線
28129.69 ボリンジャー:+1σ(25日)
28013.71 均衡表転換線(日足)
27955.26 均衡表雲上限(日足)
27760.63 13週移動平均線
27705.36 25日移動平均線
27683.86 均衡表転換線(週足)
27616.34 均衡表基準線(日足)
27472.63 新値三本足陰転値
27454.70 26週移動平均線
27437.21 200日移動平均線
27357.66 ボリンジャー:-1σ(13週)
27340.06 75日移動平均線
27321.34 均衡表雲上限(週足)
ローソク足は小陰線を引いたが、終値は節目の28500円を上回り、地合いの強さを再確認する形となった。一目均衡表では遅行線が強気シグナル発生を開始して三役好転が完成し、買い手優勢を示唆している。ただ、本日までの7連騰による短期的な買い疲れが意識されるほか、5日線が急角度で上昇しており、いったんスピード調整に向かう可能性にも留意が必要となろう。
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