値下がり優勢、利益確定売り

 
東証グロース市場は、前日までに上昇した銘柄に利益確定の売りが出て、東証マザーズ指数は小幅に反落した。一方、直近IPO銘柄は引き続き活況で、グロース市場全体の商いはこの日も膨らんだ。グロースCoreは続伸。東証マザーズ指数の終値は前日比2.13ポイント(0.28%)安い763.49だった。このところグロース市場銘柄などは上昇が目立っていたが、目先の利益を確定する売りが出た。個人の押し目買いは支えになった。
 
東証グロース市場では、QDレーザやエニーカラーが下落した。一方、ビジネスチャットの値上げを発表したチャットWは制限値幅の上限(ストップ高水準)で配分された。アイスペースも上昇した。
値上がり銘柄数221、値下がり銘柄数274と、値下がりが優勢だった。
 
18日に東証グロース市場に新規上場したジェノバは上場2日目となる19日に初値を付け、終値は初値比7.1%高の2255円だった。
 
株式市場は全体に手掛かり難で動きが鈍く、「プライム市場銘柄の動きに飽き足らない個人の売買は、グロース銘柄などに向かった」という。特に直近IPO銘柄は人気で、ispaceが600億円を超える大商いとなった。スタンダード市場で代金トップになったAbalanceは信用規制の強化が材料になっており、「値動き第一」の短期売買は相変わらず活発だ。
もっとも、グロース市場でも商いは特定銘柄に集中しており、市場全体が活況だったわけではない。相場全体が底上げされて個人の買い余力と運用意欲は上向いても、物色対象は選別されている。
 
個別ではフレクト、Chatwork、トリプルアイズがストップ高。関通は一時ストップ高と値を飛ばした。アマガサ、海帆、ファンデリー、ロコンド、ヘッドウォータースなど22銘柄は年初来高値を更新。旅工房、tripla、セルシード、ランサーズ、HANATOUR JAPANはが買われた。
 
 一方、海帆が一時ストップ安と急落した。ケアネット、アマナ、夢展望、サンワカンパニー、ホットリンクなど20銘柄は年初来安値を更新。TORICO、サーキュレーション、ZUU、サインド、Arentが売られた。
 

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