反落スタート、米株安が重荷

【寄り付き概況】

26日の日経平均株価は反落して始まった。始値は前日比141円55銭安の2万8478円52銭。

前日の米国株市場ではNYダウをはじめ主要株価指数が揃って大きく下げる展開となり、ナスダック総合株価指数は2%近い下落率となった。米地銀の一角が預金流出を嫌気され株価を暴落させたことで、金融システム不安が再燃し全体相場の重荷となっている。
東京株式市場でもリスクオフの流れを引き継ぎ、広範囲に売りが波及する状況となっている。

外国為替市場でドル安・円高が進んでいることも市場センチメントを冷やす形となっている。今週末に日銀の金融政策決定会合を控えるほか、国内企業の決算発表が徐々に本格化するなか、全般様子見ムードが強く押し目に買いに向かう動きも限定的となっている。

みずほFGなどの銀行株や鉄鋼株の下げ幅が大きい。機械や電子部品の一角が下げている。

東証株価指数(TOPIX)も反落。

新興市場では宇宙開発のアイスペースが、売買が成立しないまま気配値を切り下げている。民間企業として世界初の月面着陸を目指していたが、26日に「(着陸船との)通信の回復が見込まれず、完了が困難と判断した」と発表した。月面へ衝突して故障した可能性があるという。12日に東証グロース市場に上場した後は人気化し、25日の終値は公開価格(254円)の7.8倍の1990円だった。

個別では、エムスリー、太陽誘電、三井化学、双日は安い。大林組、アサヒ、リコー、ニチレイが高い。

 

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