【寄り付き概況】
1日の日経平均株価は続伸して始まった。始値は前週末比201円61銭高の2万9058円05銭。
寄り付き早々に2万9000円大台乗せを果たした。
前週末の米国株市場ではNYダウが続伸し直近2営業日合計で800ドル近い上昇を示したほか、ナスダック総合株価指数も上値追いが続いている。東京株式市場でもリスク選好ムードのなか、日経平均が昨年8月以来となる水準まで浮上してきた。
外国為替市場では円安に振れていることも輸出株中心に追い風となる。
ただ、ゴールデンウィークの狭間で今週は営業日が2日間にとどまるほか、米国では3日にFOMCの結果が発表されるということもあり、積極的に買いポジションを高めにくい面もある。米株価指数先物の動向などを横目に、買い一巡後の値動きが注目される。
前週末4月28日まで開いた金融政策決定会合で、日銀が現行の金融緩和策の維持を決めた。日本と欧米の金融政策の方向性の違いを意識した円売り・ドル買いが進んで円相場は一時1ドル=136円台半ばまで下落した。円安進行を背景に輸出採算の改善を見込んだ買いが先行している。
国内では企業の決算発表が本格化しており、堅調な業績見通しを示した企業には買いが入っている。
米景気への過度な警戒が和らぎ、前週末の米国株式相場が上昇し、ダウ工業株30種平均が2カ月半ぶりの高値で終えたことで投資家が運用リスクを取りやすくなった面もあるようだ。
東証株価指数(TOPIX)は続伸している。
個別では、トヨタ、レーザーテクが買われている。伊藤忠が年初来高値を更新した。一方、ソニーGが大幅安。郵船が売られている。エムスリーが急落。村田製が安い。
