手控えムードか

1日の日経平均株価は大幅に3営業日続伸し、2万9123円(前週末比266円高)引けとなった。前週末の米国株高や円安進行を好感し、根強い買いが続いた。
米国動向から高く始まることは予想されたが、場中も強い基調が続いた。東京株式市場は水曜から休場で、この間に海外ではFOMC、ECB理事会、米アップル決算、米4月雇用統計など、注目の材料を多く消化する。この日程で日経平均が2万9000円の節目を突破した上に高値圏で終えたということは、今の日本株はかなり強い。
ただ、チャート上では、フシ目となる2万9000円を8カ月半ぶりに更新し、先高期待が強まりつつあるが、「連日の上昇で目先いいところまで来たのではないか」との慎重な声も聞かれた。
 
 
あす2日の日経平均株価は、大型連休(3-7日)を目前にして手控えムードか。1日発表の4月ISM(米サプライマネジメント協会)製造業景況指数の結果を受け、米国株式がどう反応するかが注目される。
あすは多少下げたとしても、利益確定売りの一環と捉えられるだろう。
昨年8月につけた2万9222円77銭(取引時間中)を上回り、気分良く大型連休に突入できるかに注目したい。
 
一方、連休中には2-3日開催のFOMC(米連邦公開市場委員会)をはじめ、3日に米4月ISM非製造業景況指数、米4月ADP(オートマチック・データ・プロセッシング)雇用統計、週末5日には米4月雇用統計など重要イベントを控えており、見極めたいとの空気が強まる可能性がある。また、決算発表社数も少なくなり、個別株物色もトーンダウンしそうだ。
 
 
■上値・下値テクニカル・ポイント(1日現在)
 
30067.80  ボリンジャー:+3σ(26週)
29723.80  ボリンジャー:+3σ(13週)
29566.71  ボリンジャー:+3σ(25日)
29244.51  ボリンジャー:+2σ(26週)
29149.85  ボリンジャー:+2σ(13週)
 
29123.18  ★日経平均株価1日終値
 
29122.69  ボリンジャー:+2σ(25日)
28693.78  均衡表転換線(日足)
28678.67  ボリンジャー:+1σ(25日)
28677.89  6日移動平均線
28575.90  ボリンジャー:+1σ(13週)
28514.78   新値三本足陰転値
28421.22  ボリンジャー:+1σ(26週)
28252.81  均衡表基準線(日足)
28234.64  25日移動平均線
28001.95  13週移動平均線
27889.41  均衡表転換線(週足)
27790.62  ボリンジャー:-1σ(25日)
27673.33  75日移動平均線
27597.94  26週移動平均線
27546.38  200日移動平均線
27428.00  ボリンジャー:-1σ(13週)
27403.89  均衡表基準線(週足)
27386.03  均衡表雲上限(日足)
27346.59  ボリンジャー:-2σ(25日)
27321.34  均衡表雲上限(週足)
 
ローソク足はマドを空けて高値と安値も連日切り上がる3本連続陽線で「赤三兵」を示現し、強い買い圧力を窺わせた。反面、東証プライム市場の騰落レシオ(25日ベース)は138.84%と前週末に続いて130%を超えており、反動安リスクが増していることにも留意が必要となろう。
 

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