9日の日経平均株価は、前日比178円96銭高の2万8623円15銭と5日続伸して取引を終えた。
手がかり材料難から、方向感に欠ける展開となったが、総じて堅調に推移した。
日本製鉄、神戸鋼、川崎汽船などバリューの主力株に資金が向かった。決算を材料にミライアルが急伸。WBCの日本代表初戦を前に、ミズノやハブが賑わった。プライム市場への区分変更が承認されたそーせいGが急伸し、証券会社がレーティングを引き上げたサンケン電気が14.7%高。黒田総裁下で最後の日銀会合が開催される中、東京きらぼし、九州FG、西日本FGなど地銀株に強い動きが見られた。
10日の日経平均株価は、弱含みの展開か。
3月限株価指数先物・オプションのSQ(特別清算指数)値算出日にあたることから、市場の推定値が意識される場面もありそう。
市場では、「3月限株価指数先物・オプションのSQ値算出に絡んだ先物売買が主導する格好となっていたが、区切りがついたことで売り圧力が強まる可能性もありそう」と慎重な声も聞かれた。また、「日本銀行の政策決定会合の内容を確認したいとして、様子見姿勢が強まる場面も想定される」との見方があった。
「SQ日を理由としたと思われる売り」がそれほど出てこなければ、足元の強い基調はこの先も続くとの見方が強まりやすいだろう。ここでトレンドが変わるかもしれないとみている投資家は少なくないと思われる。そのため、売り圧力が限定的であれば、現状水準からさらに踏み上げ的な買いが入る展開も期待できるだろう。
■上値・下値テクニカル・ポイント(9日現在)
29524.31 ボリンジャー:+3σ(13週)
29445.74 ボリンジャー:+3σ(26週)
28735.07 ボリンジャー:+3σ(25日)
28723.49 ボリンジャー:+2σ(13週)
28717.29 ボリンジャー:+2σ(26週)
28623.15 ★日経平均株価9日終値
28381.83 ボリンジャー:+2σ(25日)
28237.78 新値三本足陰転値
28173.44 6日移動平均線
28028.58 ボリンジャー:+1σ(25日)
28013.77 均衡表転換線(日足)
27988.84 ボリンジャー:+1σ(26週)
27922.67 ボリンジャー:+1σ(13週)
27890.44 均衡表基準線(日足)
27689.37 均衡表雲上限(週足)
27675.34 25日移動平均線
27548.18 均衡表雲下限(週足)
27338.72 200日移動平均線
27322.09 ボリンジャー:-1σ(25日)
27310.12 75日移動平均線
27260.40 26週移動平均線
27241.45 均衡表転換線(週足)
27178.38 均衡表基準線(週足)
27121.85 13週移動平均線
27082.09 均衡表雲上限(日足)
26968.85 ボリンジャー:-2σ(25日)
ローソク足はマドを空けて上値拡張を進めたが、小陰線の胴体から上下に短いヒゲを出す「星」に似た形状を描き、短期的な上値到達を示唆した。東証プライム市場の騰落レシオ(25日ベース)は132.64%と過熱ラインの130%を上回り、連騰後の反動安リスクに留意が必要となろう。もっとも、25日や13週など主要な移動平均線が上昇を続け、週足の一目均衡表で今週の三役好転が濃厚であり、大勢では強気相場の継続が期待される。
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