「3月権利配当落ち分は約252円」

「3月権利配当落ち分は約252円」

「恐怖と欲望指数は45→35に低下」

木曜のNY株式市場で主要3指数は揃って大幅下落。
NASDAQ総合が2%超、S&P500とNYダウも2%近い下落。
「雇用統計発表を翌日に控え、大幅な賃金上昇でインフレ懸念が高まるとの警戒感が強かった」との解釈。
銀行株が軟調。
SVBファイナンシャル・グループやクレディスイスが足を引っ張った格好。
SVBファイナンシャルは60%安。
一時は約63%急落して2016年8月以来の安値を付ける場面もあった。
シグネチャー・バンクも12%下落。
S&P500の主要11セクターが軒並み下落。
特に金融は4%安と2020年6月以来の大幅な下落率。
一方GEは5%超上昇。
23年の業績見通しを確認したことを好感した。
バイデン米大統領東部ペンシルベニア州を訪問し2024会計年度の予算教書を発表した。
歳出総額は6兆8000億ドルに増加する見込み。
中国に対抗するためインド太平洋地域の経済強化やパートナー国支援に向け20億ドルの支出要求が盛り込まれた。
ロシアによるウクライナ侵攻などを踏まえ、国防費も増額。
年収40万ドル以上の富裕層に対する増税。
トランプ前大統領の下で2017年に制定された法人税減税を一部廃止。
今後10年間で財政赤字を3兆ドル近く削減する計画。
このほか、超富裕層に対する25%の最低税率導入やキャピタルゲイン課税の倍増などで財源を確保する。
経済成長率見通しは1.5%。
失業率は4.6%。
消費者物価上昇率は2.4%との予測に基づいている。
週間の新規失業保険申請件数(季節調整済み)は前週から2万1000件増の21万1000件。
増加数は5カ月ぶりの大きさ。
市場予想は19万5000件だった。
申請件数の4週間移動平均は4000件増の19万7000件だった。
週間継続受給件数は前週比6万9000件増の171万8000件。
増加したもののなお低水準。
レイオフされた労働者の再就職がそれほど困難でないことが示されている。
再就職支援会社チャレンジャー・グレイ・アンド・クリスマスの調査結果。
米国に拠点を置く企業が2月に発表した雇用削減は24%減の7万7770人。
ただ、前年同月比では410%増。
米国に拠点を置く企業が1─2月に公表した雇用削減は18万人超。
2009年以降で最多になった。
ハイテク部門の雇用削減が3分の1以上を占めたという。
米企業が2月に発表した雇用削減は7万7770件。
前年同月の1万5245人から5倍超に膨らんだ。
短期債利回りは低た。
米新規失業保険申請件数の予想以上の増加が背景。
10年国債利回りは3.907%。
2年国債利回りは4.870%。
一時0.175%低下し1月6日以来の大幅な低下。
ドル円は137円台半ば。
WTI原油先物4月限は前日比0.94ドル(1.2%)安の75.72ドル。
2月27日以来の安値水準。
SKEW指数は120.56→119.32→122.22。
恐怖と欲望指数は45→35。

木曜のNYダウは543ドル(1.66%)安の32254ドルと3日続落。
高値32990ドル、安値32190ドル。
サイコロは6勝6敗。
NASDAQは237ポイント(2.05%)安の11338ポイントと反落。
高値11667ポイント、安値11319ポイント。
サイコロは6勝6敗。
S&P500は73ポイント(1.85%)安の3918ポイントと反落。
高値4017ポイント、安値3908ポイント。
サイコロは6勝6敗。
ダウ輸送株指数は297ポイント(2.00%)安の14569ポイントと反落。
SOX指数は61ポイント(2.01%)安の2980ポイントと反落。
VIX指数は22.61と上昇。
3市場合算出来高は116.9億株(前日103億株、直近20日平均は109.5億株)。
シカゴ225先物円建ては大証日中370円安の28000円。
ドル建ては大証日中比300円安の28070円。
ドル円は136.14円。
10年国債利回りは3.907%。
2年国債利回りは4.870%。

「空売り比率は55日ぶりに38.9%」

水曜の日経平均は寄り付き204円高。
終値は178円(△0.63%)高の28623円と5日続伸。
27000円台まで上昇した場面もあった。
空いた窓は28469円→28558円。
5日間で合計1125円(4.1%)上昇。
昨年9月13日高値286144円を上抜いた。
8月17日高値は29222円
日足は5日ぶりに陰線。
TOPIXは10.98ポイント(△0.97%)高の2071ポイントと5日続伸。
日銀のETF買い入れナシは12月2日以来継続。
その前は6月18日だった。
プライム市場指数は10.23ポイント高の1065.73と5日続伸。
31日連続で1000ポイント台。
東証マザーズ指数は2.52ポイント(△0.33%)高の776.34と6日続伸。
プライム市場の売買代金は2兆8808億円(前日は2兆7203億円)。
値上がり1432銘柄(前日1237銘柄)。
値下がり329銘柄(前日521銘柄)。
新高値328銘柄(前日237銘柄)と10日連続で3ケタ。
20年9月11日まで11日連続3ケタという記録がある。
新安値4銘柄(前日1銘柄)。
プライム市場の騰落レシオは132.64(前日124.51)。
NTレシオは13.82倍(前日13.87倍)。
54日連続で13倍台。
サイコロは8勝4敗で66.66%。
TOPIXは9勝3敗で75.00%。
マザーズ指数は7勝4敗で66.66%。
上向きの25日線(27675円)からは△3.42%(前日△2.97%)。
7日連続で上回った。
上向きの75日線は27310円。
10日連続で上回った。
ただ200日線を下回った格好は継続。
上向きの200日線(27338円)からは△4.69%(前日△4.08%)。
10日連続で上回った。
上向きの5日線は28308円。
5日連続で上回った。
25日線が75日線と200日線を上回った状態は12日連続。
松井証券信用評価損益率速報で売り方▲13.773%(前日▲13.356%)
買い方▲5.377%(前日▲5.697%)。
マザーズ銘柄ネットストック信用評価損益率で売り方▲7.398%(前日▲6.214%)。
買い方▲20.316% (前日▲20.577%)。
空売り比率は38.9%(前日41.2%。昨12月15日以来55日ぶりに40%割れ)。
空売り規制なしの比率は7.4%(前日7.4%)。
日経VIは17.94(前日17.32)。
2月16日の安値は14.63。
日経平均採用銘柄の予想PERは13.60倍(前日13.42倍)。
10日連続で13倍台。
前期基準では14.13倍。
EPSは2104円(前日2119円)。
11月15日の過去最高準は2238円。
225のPBRは1.23倍(前日1.21倍)。
BPSは23461円(前日23507円)。
10年国債利回りは0.500%(前日0.495%)。
日経平均の予想益回りは7.35%。
予想配当り利回りは2.26%。
プライム市場の予想PERは14.58倍。
前期基準では14.83倍。
PBRは1.23倍。
プライム市場の予想益回りは6.85%。
配当り利回り加重平均は2.42%。
プライム市場の単純平均は11円高の2525円。
プライム市場の売買単価は2394円(前日2457円)。
プライム市場の時価総額は744兆円(前日737兆円)。
ドル建て日経平均は209.36(前日206.63)と反発。
42日連続で200ドル台。
木曜のシカゴ225先物円建ては大証日中比370円安の28000円。
高値28470円、安値27945円。
大証先物夜間取引終値は日中比370円安の28000円。
気学では金曜は「目先転換注意日」。
月曜は「下寄り買い。ただし突飛高は利入れ方針」。
火曜は「前日が高かりし時は反落する日」。
水曜は「弱象日。戻り売り方針」。
木曜は「突っ込みは利食いし戻り売り」。
金曜は「戻り売りの日。高値を見計り売り方針」。
ボリンジャーのプラス1σが28028円。
プラス2σが28381円。
プラス3σが28735円。
アノマリー的には「リーマンショック以降株安の日」。
3月権利配当落ち分は約252円。
SQ通過で今日から29日まで先物と現物の逆ザヤは252円となる。
週足陽線基準は28237円。

《今日のポイント3月10日》

(1)木曜のNY株式市場で主要3指数は揃って大幅下落。
   NASDAQ総合が2%超、S&P500とNYダウも2%近い下落。
   10年国債利回りは3.907%。
   2年国債利回りは4.870%。
   ドル円は136円台前半。
   SKEW指数は120.56→119.32→122.22。
   恐怖と欲望指数は45→35。

(2)ダウ輸送株指数は297ポイント(2.00%)安の14569ポイントと反落。
   SOX指数は61ポイント(2.01%)安の2980ポイントと反落。
   VIX指数は22.61と上昇。
   3市場合算出来高は116.9億株(前日103億株、直近20日平均は109.5億株)。
   シカゴ225先物円建ては大証日中370円安の28000円。

(3)プライム市場の売買代金は2兆8808億円(前日は2兆7203億円)。
   値上がり1432銘柄(前日1237銘柄)。
   値下がり329銘柄(前日521銘柄)。
   新高値328銘柄(前日237銘柄)と10日連続で3ケタ。
   20年9月11日まで11日連続3ケタという記録がある。
   新安値4銘柄(前日1銘柄)。
   プライム市場の騰落レシオは132.64(前日124.51)。
   NTレシオは13.82倍(前日13.87倍)。
   54日連続で13倍台。
   サイコロは8勝4敗で66.66%。

(4)上向きの25日線(27675円)からは△3.42%(前日△2.97%)。
   7日連続で上回った。
   上向きの75日線は27310円。
   10日連続で上回った。
   ただ200日線を下回った格好は継続。
   上向きの200日線(27338円)からは△4.69%(前日△4.08%)。
   10日連続で上回った。
   上向きの5日線は28308円。
   5日連続で上回った。
   25日線が75日線と200日線を上回った状態は12日連続。

(5)松井証券信用評価損益率速報で売り方▲13.773%(前日▲13.356%)
   買い方▲5.377%(前日▲5.697%)。
   マザーズ銘柄ネットストック信用評価損益率で売り方▲7.398%(前日▲6.214%)。
   買い方▲20.316% (前日▲20.577%)。

(6)空売り比率は38.9%(前日41.2%。昨12月15日以来55日ぶりに40%割れ)。
   空売り規制なしの比率は7.4%(前日7.4%)。
   日経VIは17.94(前日17.32)。
   2月16日の安値は14.63。

(7)日経平均採用銘柄の予想PERは13.60倍(前日13.42倍)。
   10日連続で13倍台。
   EPSは2104円(前日2119円)。
   11月15日の過去最高準は2238円。
   225のPBRは1.23倍(前日1.21倍)。
   BPSは23461円(前日23507円)。
   10年国債利回りは0.500%(前日0.495%)。

(8)プライム市場の単純平均は11円高の2525円。
   プライム市場の時価総額は744兆円(前日737兆円)。
   ドル建て日経平均は209.36(前日206.63)と反発。
   42日連続で200ドル台。

(9)ボリンジャーのプラス1σが28028円。
   プラス2σが28381円。
   プラス3σが28735円。
   アノマリー的には「リーマンショック以降株安の日」。
   3月権利配当落ち分は約252円。
   SQ通過で今日から29日まで先物と現物の逆ザヤは252円となる。
   週足陽線基準は28237円。

今年の曜日別勝敗(3月9日まで)

月曜5勝3敗
火曜6勝3敗
水曜6勝4敗
木曜5勝4敗
金曜7勝2敗

3月第1週(2月27日─3月3日)の週間海外投資家動向。
現994億円売り越し(2週連続で売り越し)。
先物7986億円買い越し(7週連続で買い越し)。
合計6992億円買い越し(2週ぶりに買い越し)。
3月期末特有の現物売り先物買いの印象。
個人は現物2082億円売り越し。
先物1924億円売り越し。
合計4006億円買い越し。
信託銀行は現物515億円売り越し(16週連続で売り越し)。
先物227億円売り越し。
合計743億円売り越し(8週連続売り越し)。。

2月第4週(2月20日─2月24日)の週間海外投資家動向。
現物2263億円売り越し(4週ぶりに売り越し)。
先物2256億円買い越し(6週連続で買い越し)。
合計6億円売り越し(7週ぶりに売り越し)。
個人は現物887億円買い越し。
先物258億円売り越し。
合計629億円買い越し。
信託銀行は現物1339億円売り越し(15週連続で売り越し)。
先物714億円売り越し。
合計2053億円売り越し。

8日付け日経朝刊での見出しは「ロシア財政赤字拡大」。
1-2月の財政赤字は約4.6兆円。
背景は石油・ガス収入の減少と戦費の増加。
1-2月の赤字はロシアが想定している23年通年の90%に達したという。
この先に控えているのはロシア国内のインフレ。
ウクライナ問題でも国民の実感はあるだろうが、インフレは直撃する。
国民生活の安定と言う課題をプーチン氏がどう克服するのというのは戦況とともに大きな問題となる。
因みに日露戦争のとき。
膨大な戦の調達の鍵を握ったのは蔵相高橋是清。
戦費に3分の1を外債に依存していた日本は苦しかった。
5000万ポンドの起債をバーズ銀行、香港上海銀行、横浜正金銀行のシンジケート銀行団に認めさせた。
高橋は利回りは4%として交渉したが、結果は6%となり、期限5カ年という厳しい条件が付けられた。
しかしこの条件を飲むより他に道はなかった。
「高橋是清は日本はこれまでに得た外債の元本・利子を1厘たりとも怠ったことはない」と訴えた。
当然ながらカネの問題は戦の問題。
これは戦国時代も今も変わらない。

PBRのパラドックス。
PBR1倍割れ問題が市場に広く言われ始めた。
PBRを挙げるために必要なのは、フツーに考えれば株価の上昇。
これは明確な未来計画や強い経営などで肉付けされるのだろう。
PBRは株価÷1株当たり純資産(BPS)。
株価が一定と仮定するとBPSが増加するとPBRは低下する。
純資産を増やすことはPBRの低下に拍車をかけることになる。
だったら純利益を使い、純資産を使えば良いという市場関係者もいる。
配当だろうと、設備投資だろうととにかくおカネを使うか資産を売りまくる。
それでいいのかは別にして、割り算の分母を減らせばよいという不毛の議論にもなりかねない。
ここには自社株買いも加わる。
これら全部をやろうとして発表されたのが昨日の大日本印刷。
自社株買い、ROEの向上、事業投資、遊休資産の売却、そして中計。
PBR1倍への道筋の百貨店みたいなものだ。
前向きには「お金を使って未来を開発」。
後ろ向きには「なんでも配っちゃえ」。
面白いが不毛でもある。

◇━━━ カタリスト━━━◇

BuySell(7685)・・・動兆

着物など高額品の出張買い取り展開、顧客はシニアが主。
傘下にオークション展開のタイムレス
出張買い取りは件数順調増、1件当たり金額増。

(兜町カタリスト櫻井)

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