大幅続落でスタート、米銀破綻でリスク回避の売り

【寄り付き概況】

14日の日経平均株価は大幅に続落して始まった。始値は前日比377円1銭安の2万7455円95銭。その後、下げ幅は500円を超えた。

前日の米国株市場では、銀行の破綻が相次いでいることから買いが手控えられ、NYダウは5日続落となった。ハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数は小幅ながら上昇して引けたものの、引き続き下値リスクに対する警戒感が漂う状況にある。

これを受けて東京株式市場では主力株中心に売りに押される展開となった。米長期金利の急低下を背景に外国為替市場でドル安・円高が進んでいることも見送りムードにつながっている。日本時間今晩に予定される米消費者物価指数(CPI)の発表を控え、押し目に買い向かう動きも限定的となりそうだ。

同日の米株式市場では引き続き地銀などを中心に銀行株が軒並み急落した。東京市場でも三菱UFJやコンコルディ、東京海上など金融株に売りが先行している。

日本郵政が13日、傘下のゆうちょ銀株の売り出し価格について1131円に決めたと発表した。売却総額は約1兆2310億円と大きく、売り出し株取得を目的に個人投資家などが保有株を売却する換金売りが出ているとの指摘もあった。

日本時間14日朝に、北朝鮮が日本海に向けて短距離弾道ミサイル2発を発射したと伝わったが、現時点で株式市場で目立った反応は見られない。

東証株価指数(TOPIX)も大幅に続落している。

個別では、千葉銀やふくおかFG、三井住友トラなどの下落が目立っている。日産自やSUBARUなど自動車株も安い。一方、エムスリーやテルモは高い。
 

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