あす15日の日経平均株価は不安定な相場展開か。
日本時間14日午後9時30分に発表される米2月CPI(消費者物価指数)の結果を受け、米国マーケットがどう反応するかが注目されるが、相次ぐ米銀行の経営破たんによる金融システムへの動揺は収まっておらず、不安心理が尾を引く可能性もあるだろう。
米当局は預金者保護に動き、不安解消に努めている。また、鈴木俊一財務相兼金融担当相は14日、「現時点では今回の破たんが日本の金融システムの安定に重大な影響を及ぼす可能性は低い」との認識を示した。
米金融システムへの懸念が薄れれば、リバウンド相場に移行することも想定される。ただし、日本株は前週9日にかけて急上昇し、この間、裁定買い残(裁定取引において先物売り・現物買いのポジションを組んで、まだ裁定取引を解消していない現物買いの残高)が積み上がった経緯がある。その反動で裁定解消売りが出ているもようで、「この流れはまだ続くとみられ、一段安が警戒される」との声も聞かれた。
日経平均株価のきょうの安値は2万7104円75銭。直近2月22日の安値が2万7046円08銭で、13週線(14日時点)が2万7061円に位置している。2万7000円を割り込んだ場合にはチャート形状が一気に悪化することから、明日切り返すことができるかが重要となるだろう。
■上値・下値テクニカル・ポイント(14日現在)
28070.73 ボリンジャー:+1σ(25日)
27924.85 ボリンジャー:+1σ(26週)
27919.77 均衡表転換線(日足)
27890.44 均衡表基準線(日足)
27791.45 ボリンジャー:+1σ(13週)
27730.24 均衡表雲上限(週足)
27699.09 25日移動平均線
27548.18 均衡表雲下限(週足)
27354.00 200日移動平均線
27327.45 ボリンジャー:-1σ(25日)
27299.97 75日移動平均線
27241.45 均衡表転換線(週足)
27228.68 26週移動平均線
27222.04 ★日経平均株価14日終値
27178.38 均衡表基準線(週足)
27120.05 均衡表雲上限(日足)
27082.09 均衡表雲下限(日足)
27061.52 13週移動平均線
26955.82 ボリンジャー:-2σ(25日)
26584.18 ボリンジャー:-3σ(25日)
26532.51 ボリンジャー:-1σ(26週)
26331.59 ボリンジャー:-1σ(13週)
25836.34 ボリンジャー:-2σ(26週)
25601.66 ボリンジャー:-2σ(13週)
25140.17 ボリンジャー:-3σ(26週)
24871.73 ボリンジャー:-3σ(13週)
25日や75日、200日の各移動平均線を下回った。25日線が下降を開始したほか、パラボリックが売りサインを点灯し、5日線の下降角度増大と併せて短期的な上昇圧力の高まりを窺わせている。ローソク足は4本連続陰線を引いたが、3日連続でマド空けを伴って下げる「三空」を示現した。3月9日の直近高値から本日ザラ場安値まで1630.04円安と下げ幅が大きいこともあり、短期急落後に特有の大幅なリバウンドの可能性が意識されるだろう。
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